【日本のガセビア(ガセネタ・トリビア) 味の素は穴を大きくしてお客さんの消費量を伸ばしたのか?】
【日本のガセビア(ガセネタ・トリビア) 味の素は穴を大きくしてお客さんの消費量を伸ばしたのか?】
おはようございます。松浦 陽司です。
「トリビアの泉」は結構、好きでした。
知ってます?
味の素の穴が大きくなったって話を。
じゃぁ、なんのためにそんなことをしたのか?
ちょっと想像してみてくださいね。
答えはこちら
「穴が大きくなると、降った時に出る量が多くなる。つまり消費量が上がる!」
これを聞いて、貴方はどう思いましたか?
・・・・って、実はこれ、真っ赤なウソ!
こういう「都市伝説的」なパッケージマーケティングネタも世間には流れております。
下記が味の素ホームページより抜粋です。
Q.昔、販売量を増やすために「味の素®」の瓶の穴を大きくしたと聞きました。本当ですか?
A. そのようなことはありません。当社は、昭和26年に食卓用「味の素®」“卓上瓶”を発売しました。家庭に普及するに従い、食卓での使用以外に、台所で調理にも使われるようになりましたので、お客様の使い方に合わせて昭和37年に「味の素®」“調理瓶”を開発・発売しました。その際、調理に使い勝手が良く、湯気による目詰まりを防ぐために、従来の“卓上瓶”に比べて口の面積を広くし、穴の数を増やしました。このことが、おもしろおかしく伝えられたものだと思われます。
http://okyakusama.ajinomoto.co.jp/qa/ajinomoto/11.html
私は思うんです。
「短期の利益を考えるより、長期の利益」
「利己より利他」
私の尊敬する経営者である道頓堀ホテルの橋本正権さん&明元さんはこのように言います。
「うちは宴会料理の予約を受けます。
もし、ドタキャンがあってもキャンセル料は請求しません。
短期的に見ると、キャンセル代を貰った方が得です。
しかし、本当に困っているのは幹事さんです。
人数が減って困っている人から、傷口に塩を塗り込むようにキャンセル料を徴収したらどうなるでしょう?
その方は二度と来ません。
だから、私たちは“3時間前でも人数変更OK”というサービスを行ってます。
結果的に、“悪かったな”と思った幹事さんが、またリピートしてくれるのです。」
※私のうろ覚えで書いてます。
もっと感動的な深い意味だったと思うのですが、
私の表現力が不足していて申し訳ありません。
(道頓堀ホテル記事 http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11345035028.html )
私が言いたいのは、「誠実な会社、誠実な商品でないと、ロングセラーにはならない」ということです。
もっと簡単に言うと、「お客さんをだましてはいけない」ですね。
穴の大きさは大きくしてません。
数は増やしましたが、それはお客さんの使い勝手を良くするためです。
味の素はご存知ロングセラー商品!
一家に一本といってもいいくらいではないのでしょうか?
そこまで売れるためには、パッケージにも誠実さが必要なのです。
こういったパッケージマーケティング・ガセビアには負けず、これからも応援していきたいと思いました。
(伯剌西さん、いろいろ調べたらこんな感じでした。都市伝説って恐いですね)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。