【ピンチをチャンスに!農園のリンゴのほぼ全てが雹でキズモノになったのに、通常価格であっという間に完売した工藤農園の話】
昨日、娘の凛と宿題をしている時に、また話が逸れてしまった。
父「もし、凛がリンゴ農園を経営していて、とっても美味しいリンゴを作っているとするね。ところがある年、めっちゃすごい雹が降ってきた。そしてほぼ全てのリンゴが傷だらけになっちゃうんだ。そうしたら凛はどうする?」
凛「傷のついたリンゴだから、ワケありリンゴで安く売るーー」
父「そうだねー。一つの方法だよねー。でも、もし安く売らなくてもいい方法があるとしたら、なにか思いつくかな?」
凛「あ!台風にも負けず落なかった合格間違い梨みたいに、なにかご利益を考える!」
父「そうそう、実はこれは実際に平成18年に青森県の工藤農園っていうところであった話なんだ。本当に雹で大被害を受けて、工藤専務は途方にくれたらしい。“このままじゃ売上が激減してしまう”って」
凛「うんうん、それからどうなったの?」
父「工藤さんは悩みに悩んで閃いた!そして販売したのがこれ!
的中りんご
今年は春から青森県内の広範囲にわたり“雹”が降りました。
なかでもうちのりんご園はかなりの確率で雹に当たりました。
かなりの確率で・・・かなりの確率で・・・かなりの確率で・・・
貴方の夢や、クジや、恋も、“的中”するかも。
的中りんご(年末ジャンボ宝クジ1枚入り)
すごいでしょ!笑わない?!」
凛「うわー、それってすごい!面白い!」
父「ジャンボ宝くじ1枚入りってのもいいよねー」
凛「的中しそう(笑)」
父「さらに、こんなことも書いてる!
夢や予想、恋を叶える(効果には個人差があります)
雹が命中した“的中りんご” 食べれば幸運が舞い込む・・・かも。
ね!
(効果には個人差があります)とか
・・・かも。 とか、笑っちゃうよね!」
凛「うん、楽しい!それからどうなったの?」
父「通常価格であっという間に完売したらしい。安売りしなくて良かったんだねー」
凛「どんなピンチでも、アイディアって大切だねー」
本当に凛に仕事の楽しさを伝える事例!
工藤農園の工藤さん、当時は本当に必死だったと聞いてます。
笑えない事情だったと聞いてます。
その中でピンチをチャンスに帰る、素晴らしい事例をありがとうございます
・・・え?
なんで平成18年という11年も前の事例を出してきたかって?!
実は、今晩初めて、工藤さんと会うんです!
楽しみですーーー!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。