<「日本でいちばん大切にしたい会社3」掲載企業 徳武産業 十河孝男社長の講演>
<「日本でいちばん大切にしたい会社3」掲載企業 徳武産業 十河孝男社長の講演>
2012年11月13日(火)
盛和塾徳島にて
「日本でいちばん大切にしたい会社3」掲載企業
徳武産業 十河孝男社長 にご講演頂きました。
同じ四国に居ながら素晴らしい本に掲載されている企業がある。
同じ盛和塾で学んでいる企業がある。
そのことが私にも勇気を与えてくださいます。
義父の突然の病死で事業継承。
「父に負けない、父を超える」
そんな思いで一生懸命に働くも、なにも上手くいかない日々。
三回忌の日に気づきがありました。
「そうか、義父は命と引き換えに事業継承してくれたんだ」と。
その日から仏壇の前で、
義父に日々のお守りの感謝と仕事の報告をしてから出社するようになりました。
不思議と、このころから仕事が好転していったそうです。
本には書かれていませんが、
工場の機械に対しても、毎月1回は御神酒を供えて
「ありがとう」と感謝を伝えているそうです。
十河社長の仕事には、このように何事にも「感謝」がベースにあるのだと感じました。
徳武産業がつくっているのは老人向けの「あゆみ」という履きものです。
でも、履物を売っている訳ではありません。
業界初、左右のシューズの別売りを始めました。
ご老人の足は変形していて、「左だけ欲しい」という方が非常に多いからです。
巾の調整、高さの調整などを行うパーツオーダーシステムも導入。
これにより、ご老人のニーズに更に応えることができるようになります。
商品にもお客さんに対する感謝の気持ち、利他の心が現れております。
その思いが伝わっているのでしょう。
お客様から毎日多数の感謝状が寄せられます。
事業継承の時は履物としては後発で、利益率もよくない会社でした。
それが今では業界トップを走り、利益率もよい徳武産業になってます。
それを成し得たのが稲盛和夫塾長のコトバ。
「マラソン経営」
100mダッシュのつもりで全力で全区間を走れ!
マラソンをしている人なら「そんなバカな」と思うでしょう。
でも、それくらいの気持ちでやらないと先頭集団に追いつける訳もないのです。
100mダッシュを毎日繰り返していると、それが習い性となり、やがては何でもないようになるのです。
そこまで繰り返すのだと。
事実、十河孝男社長はその通りやり切りました。
まさに「誰にも負けない努力」です。
十河社長は上司の率先垂範の重要性も唱えております。
私も社員さんに背中で語れるくらいに頑張ります!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。