20万円の車 タタ社の「ナノ」は“ビジョンアプローチ”から生まれた!
昨日、紹介した経営研究会の戦略委員会では、
私も学んだことを発表させていただきました。
目標設定には2種類あります。
●積み上げ方式
例えばこんな目標。
今年の売上は1億円だから、来年は1億500万円だ!
この車の製造原価が100万円だから、がんばって95万円にしよう!
この場合、「もうちょっと頑張って」とか、「時間短縮して」とか、努力論、根性論になり気味。
やり方、方法、商品などは何も変わらず、あくせくする。
当然、新しい発想は生まれない。
市場が伸びているときはいいのですが、今は、…×。
●ビジョンアプローチ
例えばこんな目標。
今年の売上は1億円だから、10年後は10億円だ!
この車の製造原価が100万円だから、来年は50万円だ!
この場合、「訪問件数を増やせ」「労働時間を増やせ」の努力論は一切通用しない。
新しい発想がないと無理。
やり方、方法、商品を変えないと無理なのです。
「そんなの無理だよ」という人がいようが関係ない。
「なんとしてもやるのだ!」という強い意志が必要です。
例えば、インドのタタ社の車。
なんと!この「ナノ」のいうこの車!
20万円で買えちゃうんですよね。
今までの日本の最低価格が50万円少々だったので、一気に半分以下!
きっと、開発段階で「無理だよ」という人もいたでしょう。
しかし、タタは、「とにかく20万円で販売する車を作るんだ!」とビジョンに掲げ、アプローチしていったのです。
パッケージ松浦も高いビジョンを掲げ!
成長する企業でありたいと思います。
がんばります!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。