心にしみる顧客満足⑯ ~中村文昭さん~
【16】独立の日
バーを、予想を上回る成果で繁盛させた中村さんに、師匠は言った。
師匠 「お前は十分に成長した。そろそろ独立だな」
そして、独立に当たっての大事なことを教えてくれる。
師匠 「独立にあたって、大事なことは“なんのために”ってことと、“儲けた金を何に使うか”や。世の中、これを見失ってる奴が多すぎる。“お店を出すのが夢です”とか言って、お店を出したとたんに夢をなくす奴は“なんのために”を見失ってる。ちょっと儲かったからって、贅沢な車に乗ったり、ええ時計を買うたり、…違うやろ?そんなことするために稼いだんと違うやろ。このことは忘れるなよ」
中村さんは、「稼いだ金額が成功の証」「稼いだ金で、車、家、時計、…いろいろなモノを使おう」と思っていた。それは間違いだと思い知らされる。
「なんのために仕事をするのか」「儲けた金を何に使うか」が大切なんだ。
中村さんは胸に誓う。
中村 「地元の三重県にブライダルレストランを開く。“なんのために”、それはブライダル界に新しい風を吹かせるためや!ホテルや式場の挙式では高すぎて、結婚式を開かれへん夫婦を幸せにするためや!そのためにお金を使う。もっと溜まったら、今度は農業に進出する。日本の農業を救う。そのためにお金を使うんや」
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。
4 件のコメント
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何のために…確かにとても重要な事なのに、時間が経つと記憶の片隅に残るか残らないかになったりする事があります。そのためにも、『何のために』やビジョンは日頃から自分に言い聞かせ、初心を忘れない事は大切だと思います。
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>聖子さん
人の究極の目的(なんのために)は、「幸せになる」こと!
会社の究極の目的(なんのために)は、「理念の実現」ですね!
常に胸に刻んでいきましょう!
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何のためにやるのか?目的や意義というのは本当に大切です。これからも何のために?というのは理解しながら、また理解してもらいながら何事もやっていきたいです。
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>明石さん
常に『なんのために?』『目的は?』と考えて人生を送ると楽しくなりますね!