中村文昭さん【6】 師匠との出会い
師匠との出会い
悩みながらも東京で過ごす日々が続きました。
ある日、焼き鳥屋のカウンターで、人生を変える「師匠との出会い」があったのです。
師匠「お前、何のために東京に出てきたんだ?」
中村「東京はかっこいいじゃないですか。地元のみんなに自慢できるし。」
師匠「お前、何のために高校に行ったんだ?」
中村「そんなん考えたことなかったですよ。まぁ、みんな行ってたし、親も行けって。」
師匠「じゃあ、お前は何のために生きてんだ?」
中村「…」
師匠「お前は、人と同じことしないと不安だっただけだろう。そんな人生で何か掴んだものはあったのか?お前の高校時代、無駄な3年間やったんちゃうか。人から格好よく見られたいとか、みんながやってるからなんて理由で生きていていいのか?お前は“人からどうみられるか”ばっかり気にしてるな。“自分が何をやりたいか”なんてないな。“何のために”の方が大事なんじゃねえのか?」
師匠との会話の中で、私のスイッチがONになりました。
私はこの日をきっかけに生まれ変わりました。
「師匠のように何のためにという目的を持っていきたい!」
翌日から、師匠の経営する軽トラ行商の野菜販売会社に入社しました。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。