上甲晃さん⑦ 万事万物、皆師
万事万物、皆師
本当に「こうなりたい!」と求めるものがあれば、志があれば、全ての事柄から学べます。万事万物が、みんな師匠になるのです。
☆「日本一のラーメン屋になりたい!」と思った青年の例
日本全国のラーメン屋を回って、実際に食べてみて、教えを請いました。
しかし、そうそう簡単に教えてくれるものではありません。
だから、その青年は、ゴミ捨て場に行きました。
そして、ゴミを漁ることで、「あぁ、これからダシをとっているのか!」「そうか!チャーシューの秘密はこれだったのか?」と学びとっていったのです。
本当に「日本一のラーメン屋になりたい」という志があったので、ゴミ箱からも学びとることができたのです。
☆「お客様に喜んでもらいたい」と本気で願った仕出し屋さんの例
普通であれば、仕出しから戻ってきたものは、すぐに捨ててしまいます。
でも、ここでは必ず全品、再度開封し、食べ残しをチェックします。
そして、「あれ、天婦羅が殆ど残っている。この暑い季節は天婦羅はやめた方が良かった」とか、「…ん?漬物が殆ど残っている。味付けに問題があったのか?」など、学びとっていました。
本当に「お客さんに喜んでもらいたい」という志があれば、残飯からも学べるのです。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。