上甲晃さん⑬ 好況よし、不況なおよし
好況よし、不況なおよし
好況であれば、誰が経営しても、誰が仕事しても、上手くいきます。
不況であれば、そうはいきません。
本物の経営者、本物のビジネスマンになるチャンスなのです。
不況をチャンスと捉え、考えるのが経営です。
不況時は、好況の時にやろうと思っていてできなかったことをやるチャンスなのです!
① 人を育てるチャンス(好況時は時間がない)
② 反省するチャンス(好況時はごう慢になっている)
例えば、建築業界では、「あぁ、今まで建てるだけ建てて、アフターフォローなど一切してなかったな。今がアフターフォローのチャンスや!」と捉えて営業することです。
すぐに狩り取れる営業ではないかも知れません。
しかし、植え込みの営業となり、2~3年後に花が咲きます。
③ 原点に変えるチャンス(自社が何業か、本当は何をすべきか)
④ 底力を養うチャンス
誰もがやっていることを、誰よりも徹底してやることが大切。
例えば、
●呼ばれたら「ハイ」と必ずいう(社長はハイといえない、ごう慢)
●靴を揃える
●背筋を伸ばす
底力を養うために、「そこまでやる!」ことが大切です。
「そこまでやるのか!」ということが、相手の心を打ちます。
真理は平凡の中にあります。
掃除や挨拶もそうです。
ある学校では、「自転車をきちんと並べる」ことを徹底させると、学力が上がりました。
ある学校では、「グランドの草抜きをする」ことを徹底させると、部活動が強くなりました。
部活の弱いところは、「草抜きする暇があったら、練習した方がいいでしょ」といいますが、それは間違っています。
草抜きをすることで、心が整い、部活動も上手くいくのです。
会社の5Sも非常に大切です。
ごみ箱を見れば、会社が儲かっているかどうかすら分かります。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。