【島根県に弾丸日帰りで行ったわけ】~幸せを創る社風を学ぶ~
<島根県にスーパー日帰り(?)弾丸ツアー>
2019年8月20日(火)
青木一夫さんと共に向かった先は島根県松江市!
なぜ、行ったのかって?
日創研 島根経営研究会の例会があったから!
テーマは「幸せを創る社風を学ぶ」
講師は、、、
美容室フレーム(広島)の鍋島道樹さん!
ナベさんのお話を聞きたかったのです。
<業界の常識に囚われて考えるな>
さて、美容業界と言えば?
社員さんが社会保険に80%くらいの会社は入っていないそうです。
これって、異常ですよね。
でも、多くの美容室経営者が
「ボクたちの業界はしょうがないよね」と、
常識、固定概念に囚われているそうです。
他にも、休みが少ない、給料も低い。
働いている人が疲弊している。
これが当たり前。
でも、鍋島さんは「なんとかせんとアカン!」と強く考えたそうです。
「とにかくいい雰囲気で仕事がしたい」
そう強く願いました。
<社風って何だろう?>
鍋島さんがディスカッションで問いかけたのがこれ。
「改めて聞かれても、なんだろう?」
「社風って、会社の雰囲気かな?」
「企業が持つ、独特の価値観かな?」
そんな風に話をしていると、
鍋島さんは一つの答えをくれました。
「社長がふかしてる風や!」(田舞徳太郎論)
社長が社風に一番の影響力がある。
だからこそ、やっぱり社長の価値観が健全でないといけない。
<「社風がいい」職場は「働きやすい」>
その次に出た質問が「働きやすいって何ですか?」
これも
「給料がいい」
「休暇が取りやすい」
「言いたいことがいえる、やりたいことがやれる」
「人間関係がいい」
など、人によって全然違う。
一人ひとり意見が異なるので、交わらない。
理想としては交わって、
一本の線になるといいんだけど、近づいているようで近づかない。
なぜだろう?
社長は「社員さんに幸せになって欲しい」と思ってる
社員は「幸せな職場にしたい」と思ってる
なのに、やっぱりどこかで食い違う、交わらないのはなぜだろう?
<社風をよくするために大事なこと=社員に臨むこと>
それは
「自主自立・自主活性・自己責任」
自分で考えて、自分から行動し、
結果に対して自分で責任を取る!
そんな風に、社員さんが動くこと。
よくあるのは社長が
「具体的に5W1Hでいうとこう、だからこう行動しろ」と
指示命令を出しちゃうこと。
これじゃ、社員さんは自分から考えない!
面倒だけど、社長は
「方針はこうこうです」と、この辺りで止めないといけない。
それ以上言うと、指示命令になるから。
面倒ですよ、もどかしいですよ。
自らが考えてやらないと、
社長が望む会社にはならない。
いつまで経っても
社長が望むこと、社員が望むことがすれ違ってるような会社になっちゃう。
でも、自主自立できないようにしているのは
指示命令している社長であり、
指示命令を受けるだけの社員自身であるんだから。
<鍋島さんの嫌いな言葉「理念の浸透」>
なんか「浸透」って言葉は、強要しているみたいで嫌なんだよね。
押し付けでしょ?
そうじゃなくって、理念は「共有」するものでしょ?
だから、フレームでは「理念共有」って言葉を使います。
<Q あなたがもし社員さんなら、あなたが経営する会社に入りたいですか?>
これは経営者に対して、鍋島さんが問われたことです。
けっこう、ヘビーな質問です。
あなただったら、この会社で働きたいか?
何をどのように改善、改革すれば入りたい、働き続けたくなる会社になるのか?
考える問いです。
<仕組み、仕組みの前にやるべきこと>
「うちは面談で定期的に社員さんの意見を聞いているから大丈夫」
なんて会社は危ないね。
面談が仕組みになってるようじゃ、
社員さんの本音なんて引き出せない。
プライベートも含めて、
その社員さんのことをどれだけ知ってるか?
そこが大事でしょう。
奥さんの趣味、子供の年齢、
そんなことも知らないのに、
「社員さんを家族のように」なんて嘯くのが経営者って人種です
「自分はちゃんと見てもらってる」と
社員さんが仕組みじゃなくって、感じているようにならないとね。
「休みをちゃんと与えてる」
なんて上から目線じゃダメ
「ばあちゃん、入院したって聞いたけど大丈夫?」
「もうすぐ、息子のダイキ君、小学生になるね」
社員さんをどれだけ知ってますか?
自分のこともどれだけ話しているか?
これが大事だよね。
もちろん、経営者が自己開示も重要。
<何を言うかじゃなく、誰が言うか>
パワハラ、セクハラのおそれがある?
それは「あなただから」思われるだけ。
分母に愛情があれば大丈夫。
愛情が伝わっていれば、パワハラ、セクハラはなくなる。
ただ、愛情が伝わっていなければ、
もう何を言っても無駄。
面談しても、仕組みを作っても、どうにもならない。
<経営者にとって一番つらいこと>
それは、「社員さんが辞める」こと。
社員さんが「社長、お話が」って言ってくるのが辛い。
社員が辞めるのは、会社に問題があるときです。
「休みが」
「給料が」
「家族が」
って言って辞めるのは、100%嘘です。
他に理由があるんです
<社員にとって一番つらいこと>
それは「自己成長が感じられないこと」
それがないと、やりがい、生きがいを感じることができないんです。
「おまえ、よく頑張ってるじゃん」と社長が思ってても、
伝わってなければ意味がない
次のステージをどう社長が用意するのか?
次のステージをどう社員が築き上げていくのか?
社長も社員も考えないと!
<自分のポジションは自分で創れ!>
社員さんにメッセージです。
何をどのように、どんな結果を出すのか?
社長にプレゼンしてください!
「いつまでにこの仕事で、
こんな成果を出すので、
その次はこんなチャレンジさせてください!」
いつか「プロジェクトX」に出れますよ(笑)
<圧倒的ビジョンとは?>
「100年続く美容室」
ここに鍋島はいない。
100年だと、私利私欲が入らないから、圧倒的なビジョンになる。
10年だと、私利私欲が入るから、圧倒的にならない。
圧倒的ビジョンってのは
一代では完結しないビジョンだよ。
<社風をよくしようと思えば、相互支援関係が大事>
冒頭に言った言葉
「社風は社長が吹かす風や」って本当だけど、
最終的には、
「社員が吹かす風」にしないとね。
素敵な言葉です。
<島根経営研究会日帰り弾丸ツアーを終えて>
そして、そのまま懇談会へ。
こちらでも学びの共有が行われました。
それから、青木さんの運転で帰って、
自宅到着が27:30(夜中3:30)くらい(笑)
行って良かったなー。
来年、鍋島さんを徳島に呼ぼう!
うん、そうしよう。
鍋島さん、
島根経営研究会の土江会長にみなさん、
徳島から一緒に行ってくれた青木さん、
ありがとうございました!!!
美容室FRAME
http://www.frame-magic.com/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。