【パッケージ業はSDGsのど真ん中】~アップサイクル商品を作ろうと決意~
「アップサイクル」って言葉をご存知ですか?
リサイクル(再循環)じゃないんです。
リユース(再利用)でもないんです。
元の製品よりも、次元や価値の高いものを生み出すことなんです。
<古き良き日本人の心根に原点回帰>
2020年1月19日(日)に開催された
みかもさんの経営方針発表会の基調講演!
株式会社 ファーストデコ 扇野睦巳さん
「古き良き日本の心根に原点回帰」の講演を聞かせて頂きました!
冒頭に語ってくれたことは
「SDGsを考え、実践する必要がある」ってこと。
「SDGsって何なのさ?」
実はボクの知識はこのくらいだったので、
興味津々で聞かせて頂きました。
<アップサイクル事例>
カンボジアは長く紛争に苦しんできました。
その名残である薬莢や不発弾があちこちに残っています。
この薬莢や不発弾を溶かして再使用し
SDGsバッヂなどに生まれ変わらせています。
紛争の悲惨な記憶から抜け出し、
平和に一歩踏み出してい。
そんな思いで作られています。
もちろん、カンボジアの職人の手作り!
この特製バッヂは3000円くらいします。
通常のSDGsバッヂは1000円くらいなので、
およそ3倍の価値があるということになります。
しかし
「平和への祈りを忘れないようにしよう」とか
「カンボジアの人たちに貢献しよう」などの気持ちを持つ人たちが
この特製バッヂを選んで付けているのです。
本来、捨てるだけの薬莢や不発弾から
こんな価値のある商品を創り出しているんですね。
もちろん、扇野睦巳さんも付けてました。
<ちなみに、リサイクルはダウンサイクル>
ちなみに、よく言われるリサイクル!
代表的なのが紙製品のリサイクルと言ったら
紙製品→再生コピー用紙→段ボール→トイレットペーパー など、
製品価値がダウンしていってますね。
これはダウンサイクルですね。
<行き過ぎた顧客第一主義>
少し前の日本は、売上を上げるために、顧客第一主義が行き過ぎていた。
結果、安すぎる価格、短すぎる納期、ちょっとしたことで呼び出されるなどが進んだ。
この現象が何を生んだのか?
不当に価格を下げられる孫請け、ひ孫請けの企業や、海外の貧困層。
低所得、低福祉の、長時間労働を生んだ。
この状況は見直さないといけない!
だからこそ、SDGsに取り組む必要がある世の中になったんだ。
<最後に>
扇野睦巳さんがボクに伝えてくれた言葉。
「パッケージ業こそ、SDGsのど真ん中」
アップサイクルな商品やパッケージを作っていこう!
その前に、SDGsのことを、ちゃんと勉強しよう!
扇野さん、ありがとうございました!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。