【社長、ちょっとお話があるんですけど】からの脱却!
「社長、ちょっとお話があるんですけど」
こう言われると、ビビるのが社長!
この後に続く言葉は
「辞めさせて頂きます」が9割です。
ボクだったら、聞きたくないっ!
「いやいや、ボクは話はない」と胡麻化しそうですが
あなたはいかがですか?
2020年2月27日(木)
さぬき市で介護事業を行っている
サンケアさんに訪問してきました。
社長は山下裕子さん!
ボクは思うんですけど、
この人ほど、笑顔が屈託のない人はいない。
笑顔の素敵な方ですよね!
<辞めたい奴は辞めろ>
普通の社長は
「辞めたい奴は辞めろ」って人が多いと思います。
だって、
「辞めたい」と一度でも言ってきた社員は
「辞めたい」と一度は決意した人です。
引き留めたとしても、また暫くしたら
「辞めたい」と言ってくるでしょう。
結局、辞めるんです。
<あんたは辞めるな>
ところが!
山下裕子さんは「辞めるな」と言うんです。
あ、誰にでもじゃないですよ。
「あなたは辞めたらアカン」って言う人にだけです。
「子供が見てる」とか
「辞める理由が不明確」とか
いろいろとあります。
すごいのはその辞める理由をちゃんと聞いて
その上で「辞めるな!なぜなら」と語るんです。
<笑顔が素敵な橋本さん>
実際に橋本さんという社員さんが
「辞める」と言い出した時に
「辞めるな」といったそうです。
そして、不の解消。
辞める理由の解消です。
「あの人と合わない」
山下さんは
「わかった。合わせなくていい。余分な会話はしなくていい。でも挨拶だけはしてね」
と伝えたそうです。
会話しなくていいが、かなりの不の解消。
半年スパンでみると、
結局、「あれ?なんで悩んでたんだろう」ということになったそうです。
すごい。
<あたたかい、観てもらいたい、介護事業>
「俺は自宅で息を引き取りたいんだ」
「介護施設に行くなんて嫌」
そういう人がめちゃ多いそうです。
ところが、サンケアは昼間だけ、おじいちゃん、おばあちゃんを預かるだけ。
「自宅で息を引き取りたいのだったら、うちに来てね」
「介護施設が嫌だったら、うちに来てね」
そのようなスタンスで経営をされているそうです。
だから、大人気になるのか。
山下さん、ありがとうございます。
めっちゃ、勉強になりました。
お客さんが「不」と思っていることを、逆転させていきます!
「私も香川に住んでいたら、将来はお世話になりたい」
という人が続出したサンケア様訪問でした。
株式会社サンケアのHPはこちら。
http://sun-care.sub.jp/index.html
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。