【ミラクルって薬が欲しいの】~利益を生みだす戦略は経営理念から生まれる~
少女「おじちゃん、ミラクルって薬を売って欲しいの」
店主「え?ミラクルなんて薬はないよ」
少女「お母さん、入院してるの。ミラクルがないと、お母さんが死んじゃうの」
店主「・・・お嬢ちゃんのお母さんが入院している病院を教えてはくれないかな?」
さて、このあと。
この少女とお母さんはどうなるんだろう?
2020年2月27日(木)
香川経営研究会 例会
利益を生みだす戦略は経営理念から生まれる
株式会社建装 杉山穣氏
に参加しておりました!
<お嬢さんはなぜミラクルという薬を欲しがったのか>
さて、冒頭のお話。
店主は病院に行くことにしました。
店主「なぜ、あのお嬢さんは“ミラクル”って薬を欲しがっているのですか?」
先生「ああ、実は父親と私が話をしているところを聞かれてしまったのです」
店主「それはなんと?」
先生「私が“この病気が治るにはミラクル(奇跡)しかない”って言ったんですよ」
店主「そうか、ミラクルを薬のことだと思ったんですね」
ここからこの薬屋の店主は
「この世から不治の病をなくしたい」という強い想いを持つ。
後に、世界的な製薬会社に成長していったとのこと。
<理念・ミッション(使命)・ビジョン>
このように、最初に強い想いがあり、
そこから製品や戦略が生まれていく。
このことが大事なんだと。
そうじゃなくって、「儲かるから」という思い出起こした経営はうまくいかない。
そう言われてみれば、
今巷で流行している「マスクの転売」などは格好の反面教師。
まず、継続性がないのが明白。
そして、みんな思いつくことであり、特徴もない。
講演タイトルのように
利益を生みだす戦略は経営理念から生まれる
ということがよく分かります。
杉山穣さん、思いの大切さを伝えてくださり、ありがとうございます!!
・・・ちなみに杉山さん。
あのミラクルを欲しがっていたお嬢さんと、お母さんはその後どうなったのでしょうか?
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。