<道頓堀ホテル 橋本明元さんの例会 「お客様のあったらいいなを実現し続ける」>
<道頓堀ホテル 橋本明元さんの例会 「お客様のあったらいいなを実現し続ける」>
2014年11月20日(木)
日創研 徳島経営研究会主催
道頓堀ホテル http://www.dotonbori-h.co.jp/
橋本明元氏講演
業界の常識を打ち破ろう!「あったらいいね」戦略!
大阪の難波で道頓堀ホテルを経営している橋本明元さん。
そのホテルの稼働率は恐るべき95%超!
その顧客の9割以上が海外客という異色のホテル!
経常利益も順調!
顧客満足度も、従業員満足度も、非常に高いホテルです。
橋本明元さんは語ります。
業績向上には2つの両輪であると。
それは、①社風②業界の固定概念を覆す戦略ですと。
だから、明元さんは、社風に関しては命懸けで取り組んだそうです。
せっかくの業界の固定概念を覆す戦略があっても、
社風がよくないと実行されないからです。
例えば、今は大成功している 海外戦略!
最初、明元さんが提案したとき、社員さん全員が反対だったそうです。
理由はこんな感じ。
「やったことがない」
「どこもやっていない」
例えば、国際電話を無料するという提案。
これも全員反対。
理由は同じ。
「やったことがない」
「どこもやっていない」
でも実際に国際電話を無料にしました。
お客様は誰一人も怒る人はいない。
みんな大喜びです!
結局、業界の常識を覆す戦略って、やろうと思ったらどこでもできるはずなんです
でも、社風が悪かった場合に、その戦略が動きません。
新しいことをするのが嫌なんです。
だから絶対に社風が大事なんです。
しかし、社風だけはいいんですという会社もダメです。
中はいいけど、業界の固定概念を覆していなければ、
利益はでない。価格競争に陥るんです。
実際に社風をよくする取り組みとして、
道頓堀ホテルさんでは2つのことに取り組んでます。
一つ目は「13の徳目朝」礼」!
人間力を高める朝礼です!
毎朝、高める朝礼フロントスタッフは、
お客さんの前でも朝礼をしている。
二つ目は「理念と経営勉強会」!
この本を読んでもらう。オリジナル設問にコメントを書いてくれて社員さんが参加。
そして和気藹々と語り合う。
普通のホテルでは、部門間に壁があります。
厨房「そんなに早く作れるかぁ!」
宴会場「はよーつくれ!」
営業「俺がせっかくとってきた客や」
宿泊「なんで関係ないのに手伝わされんねん」
でも、この勉強会は、部門を超えて、お互いに話をします。
だから、この壁がなくなっていったんです
最後に「 1:1.6:2.56:4.1の法則」の法則を紹介してくれました。
①1倍
指示されてやった仕事で得られる成果
やらされ感失敗しても上司のミスと責任転嫁楽しくない。
②1.6倍(1.6の1乗)
自分が納得して仕事をしたとき。
参加面談で説明して納得してもらう。
ただし、自分で考えなくなる。
③2.56倍(1.6の2乗)
自ら企画段階から参画したとき。
道頓堀ホテルでは、1回20万円の権限委譲常をしている。
お客様のためなら、上司に許可なくお金を使ってもいいんです。
だから、常に考えるということが習慣化していた。
④4.1倍(1.6の3乗)
自ら共感、共鳴して参画したとき。
どんな社員さんも、ひとは社会に貢献したい世の中のお役に立ちたいと、誰もが思っている。
これが一番のモチベーション!
道頓堀ホテルの場合、
「日本のおもてなし、すごい!」とそう感じてもらって、
海外の人に日本をもっと好きになってもらうことだと。
橋本明元さんは中国人と日本人のハーフです。
昔はこの境遇がものすごく嫌いだったそうでう。
でも、今は誇りに思っているそうです。
「私がこの境遇に生まれたのは、中国と日本の架け橋になるという使命がある」と自覚したそうです。
そうなると社員さんのひとりひとりの接客が変わります。
チェックインは仕事を捌くためにするんじゃないんです。
「日本を好きになってもらうため」にするんです。
一つ一つの仕事に、大きな使命感を持ってやるのです。
私もパッケージに誇りを持って取り組んでおります。
しかし、これからまだまだ、社員さんと共に、
パッケージを変え、世界を変えることのできるよう、取り組んで行きます。
橋本明元さんは、私の一歳年下なんですよね。
負けずに頑張らなければ!
橋本明元さん、ありがとうございました。
なんばで宿泊や宴会を考えている方がいらっしゃったら、
まずはホームページを覗いてみてくださいね!
道頓堀ホテル http://www.dotonbori-h.co.jp/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。