ビジネスを変える力 ~ITイノベーションと企業内起業戦略~ 株式会社 アービンズ 代表取締役 松本英次レクチャラー
「なぜ、アメリカビジネスは伸びるのに
日本のビジネスは伸びない?」
30年間、日本がジレンマを踏んできた理由はここにある。
2024年6月14日(金)
徳島経営研究会 経営理念ありがとう例会
ビジネスを変える力
~ITイノベーションと企業内起業戦略~
株式会社 アービンズ 代表取締役 松本英次レクチャラー
が開催されました!
今回のテーマが
「企業内起業」ということで
松本さんの経営するアービンズも
社内で「コネクトカメラ」という
企業内起業を果たし
本体からスピンオフして
「ピクトグラム株式会社」として独立!
見事に企業内起業による
イノベーションを行いました。
ちなみに、ピクトグラムは
社員さんだった方が社長と勤められ
現在、上場を目指して経営中。
すばらしい変革です。
ちなみに、松本さんは
耳の痛い話もされました。
「DX(デジタルトランスフォーメーション)化を
ほとんどの企業は進められていない」
・・・どういうこと?
と思ったのですが
解説を聞いて納得です。
単にデジタルを入れて
「だいぶ時短になったね」
「すごい効率化できたね」
なんてのはDX化じゃない。
本当のDX化とは
「デジタル技術を使って、ビジネスモデルを変革する」
ことなんです。
ビジネスモデルが変革されていないと
それは単なる「デジタル化」であって
真の「DX化」ではないとのこと。
コロナを経て
世の中の多くの会社が
DX化を謳ってきたけど、
ほとんどの会社が
単なるデジタル化だったんですね。
うーーん。
パッケージ松浦もここ数年で
かなりDXを進めてきたつもりだったけど
単にスプレッドシートを活用したり、
Googleフォームを使ったりするだけで
とても、ビジネスモデルが変革したとは言えない。
これは大反省です。
そして、松本さんは問われます。
「なぜ
アメリカビジネスは伸びるのに
日本のビジネスは伸びない?」
日本が失われた30年と言われるように
停滞の一途をたどっております。
この原因はズバリ
「観ている世界が違う」
アメリカは最初から
世界を観ているとのこと。
世の中の社会課題を見つけ出し
その課題に取り組むからこそ!
大きく伸びていくのだと。
そう言った意味では
「課題を自ら考え、
自ら答えを見つけ出す」
ということが求められます。
だから、これまでと
学び方、実践の仕方を変えないといけない!
<これまで>
どこかの偉い先生の正解・やり方
→そのやり方を学ぶ
→その通り実践
→成果は経済的報酬
<これから>
社会課題に気づく
→課題の質を上げる
→自分の得意を活かし行動・変化
→成果は心の満足&経済的報酬
そして、変化に対する
考え方も変えないといけません。
「経営は変化対応業?
それじゃ、遅いでしょう」
変化創造業にならないと!」
実際にアービンズが
コネクトカメラに取り組んだきっかけ。
それは、朝のコンビニ。
なぜか、建築業界の人ばかり。
「なんで、そんなに
現場に行かないといけないのだろう」
「現場に行かなくても
チェックできる仕組みがあれば」
そんな社会的課題に気づいて
解決するように動いたんだそうです。
いやーー、本当に
パッケージ松浦でも
「企業内起業」を考え
「企業文化をRe:デザインしよう」という
動きをしないといけない。
松本さん、ありがとうございました。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。