【商品開発が崩壊する悲劇の「ちゃぶ台返し」!そして生まれる五悪!回避する方法を紹介します!】
【商品開発が崩壊する悲劇の「ちゃぶ台返し」!そして生まれる五悪!回避する方法を紹介します!】
こんにちは。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
「パッケージ制作が完成する3ステップ」というのがあります。
1)コンセプト
2)商品開発
3)パッケージ制作
例えば、徳島漁連さんの「徳島生まれの徳島の漁師によるとくしま漁連がおすすめするひじき」のパッケージ制作をするときの話です。
(http://www.tokushimagyoren.or.jp/)
1)コンセプト・・・「シニアじゃなく、若い主婦層に、ひじきのある楽しい食卓を伝える。」
2)商品開発・・・「主婦に伝えるためにイラストを使う。色も明るい朱色。文字は丸フォーク。」
3)パッケージ制作・・・「実際のパッケージが完成」
というステップを重ねて完成します。
今日、紹介させていただく「パッケージ制作が崩壊する理由」!
実はこんなことなのです。
それは「ちゃぶ台返し」!!!
本当によくあることです。
担当企画部長とパッケージパッケージ制作、商品開発を順番通りに進めていきます。
徳島ぎょれんさんでは本当に上手くいきました!!
でも、こんなこともあります。
・・・何回も校生を行い、微調整日修正を行い、
それは絶妙がバランスのもと、パッケージ制作がいよいよ完成間近!!!
そこで最終確認に社長が出てきます。
そして、一言。
「主婦なんて狙ったらアカンでしょう。シニア狙いに変えて。
まあ、このデザインをちょっと修正したらええから」
でたー!
これが必殺「ちゃぶ台返し」!
(※徳島ぎょれんさんであったことじゃないですよ!)
そして企画部長の一言。
「じゃあ、そういうことなので、微調整をお願いします」
ムリ無理むりですーーー!!!
微調整ではどうにもなりません。
伝わりますよね?
だって、土台となるコンセプト「若い主婦狙い」を覆されているんですから!
シニア狙いだと全て変わります。
色はグレーや白、黒などに変更
。
字体は筆文字に変更。
イラストは不要になります。
「微調整」なんてレベルでは無理なんです。
でも、意外とこんなこと、頻繁に起こっているんですよね。
この「ちゃぶ台返し」が起こると発生する五悪!
●デザイナーが疲弊する
●担当部長が疲弊する
●タイムアップが迫りコンセプト通りのパッケージにならない
●デザイン修正で経費も時間も浪費
●そして、売れない
うおー!お互いにとっていいことなし!
こんな悲劇を生まないために、
「ちゃぶ台返し」を起こさないために、
必ずパッケージ制作商談には
●担当責任者(社長)などが加わる。
あるいは
●ちゃんと商談中から社内のコミュニケーションを取っておく。
このことが重要になりますね!
コンセプトをしっかりさせて、
パッケージ制作を頼む側、受ける側に悲劇を生まないようにしましょうね~。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。