【夏の終わりのある日。とある2つのケーキ屋さんで起こった悲劇と感激。「モノ売り」から「コト売り」へ。】
【夏の終わりのある日。とある2つのケーキ屋さんで起こった悲劇と感激。「モノ売り」から「コト売り」へ。】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
本日は最近まで
第7期「コンテンツ力」を磨き、「発信力」を鍛える『コト売り』超実践塾
に通っておりました。
そこで教えていただいた夏の終わりのある日。
とある2つのケーキ屋さんで起こった出来事を紹介させて頂きます。
東京のとある会社に、とっても大切な方が午後から来社されます。
会社社長は思います。
「そうだ、ケーキを買いに行こう」
そして、自転車で約10分かけてとあるケーキ屋さんへ。
店員さんにこのように声をかけます。
「自転車で10分くらいかけて来ました。
午後からとっても大切なお客さんを迎えるんです。
おすすめはありますか?」
すると店員さんは答えます。
「当店のオススメはモンブランです!
昨日から販売開始したんですよ!」
社長はそのケーキを買って帰ります。
そして、会社についてからケーキを出してみると。。。
「・・・ありゃ~」
その日はまだ夏の終わりで暑い日だったんです。
しかも、自転車に10分も揺られて。
モンブランはグチャグチャに崩れていました。
「これはいけない!まだ時間はある!」
社長は急いでまた自転車で10分ほどかけて別のケーキ屋さんへ。
全く同じように店員さんに聞きました。
「自転車で10分くらいかけて来ました。
午後からとっても大切なお客さんを迎えるんです。
おすすめはありますか?」
すると店員さんは答えます。
「そうですか。自転車で来られたんですね。
今日は暑いですし、ケーキも崩れやすいです。
でも、カップケーキやプリンだったら大丈夫ですよ!」
社長はカップケーキを買って帰ります。
そして、会社に着いてからケーキを出してみると。。。
「・・・うん!ケーキ屋さんで買ったまま!」
無事に大事なお客さんに綺麗なカップケーキを出しました。
社長はその2つのケーキ屋さんの話を大事なお客さんに話します。
そして
「どっちのケーキ屋さんにも全く同じように尋ねたんですが、
先のケーキ屋さんは“自分が売りたいモノ”を奨めてくれました。
後のケーキ屋さんは“私が欲しいコト”を奨めてくれました。
もう一回、行きたいと思うのは、後のケーキ屋さんですね」
パッケージでしっかりガードされているカップケーキ!
・・・ということでパッケージマーケティングのお話(?)を楽しんでいただけましたか?
夏の終わりのある日。とある2つのケーキ屋さんで起こった悲劇と感激。
まさに、「モノ売り」から「コト売り」になるというお話でした。
この話は、ガイアの松野恵介さんから教えていただいた素敵な話です!
ありがとうございます。
http://www.gaea318.com/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。