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2015年12月5日

【気をつけろ!「失敗するパッケージリニューアル」の法則とは?!】

【気をつけろ!「失敗するパッケージリニューアル」の法則とは?!】

おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。

さて、クイズです。
この中で大幅に売上を落とした「赤箱」のパッケージがあります。

kodawari_02

答えは後半で!

さて、今日は昨日の記事の続きで、
「失敗するパッケージリニューアル」の法則をお話します。

・・・が、この法則を当てはめて欲しいのは
現在、「ブランド化されていて、売れている商品」を対象にしたものです。

「ブランド化されていなくて、売れていない商品」のパッケージリニューアルについては、
昨日、書いた通り、思いっきり変えても大丈夫なので、こちらの記事を参考にしてください。
(昨日の記事 https://www.p-matsuura.co.jp/?p=10925 )

「ブランド化されていて、売れている商品」については、
「現在の商品パッケージのイメージからかけ離れたらダメ」です!

ブランド化されている商品というのは、そのパッケージを目印にお客さんは商品を買いに来ます。

img_05

例えば、牛乳石鹸「赤箱」という商品。
もうアナタもご存じですよね!

この商品の目印はやっぱりこの「赤」色なんです。
この色が、極端な話、「真っ黒パッケージ」になったらどうでしょう?

例えパッケージに「赤箱」って書いてあっても、
お客さんは見つけられなくなってしまうのです!

さてさて、牛乳石鹸は86年のロングセラー!
今までに11回のパッケージリニューアルをしています。

・・・ということは、7~8年に一度、パッケージリニューアルをしているのですが、
一個だけ!
一個だけ!
売上を大幅に落としたパッケージがあるんです!

kodawari_02

だから2年でパッケージをまたリニューアルしたら、
売上が元に戻りました。

さて、そのパケージは何番目のパッケージでしょうか???
・・・わかりましたか!?

はい!
5番目のパッケージです!
なんとなく、色がピンク色でしょう?

1973年にオイルショックがあり、
「ちょっと明るいイメージにしよう」ということで、
従来の「牛乳レッド」と呼ばれる金赤から、ちょっとピンク色にしたんです。

これだけで、これだけで、
ブランドイメージから外れてしまったんです。
「現在の商品パッケージのイメージからかけ離れたらダメ」というのは、こういうことなんですね!

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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