【商品の強みを表す3ステップ!その3!3)それでもないなら、捏造するんです!!】
【商品の強みを表す3ステップ!その3!3)それでもないなら、捏造するんです!!】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
「商品の強み」が全くなくても諦める必要は全くないんです!
今日は「商品の強みを表現する」3ステップ!
1)表現するんです!
2)見つけるんです!
3)それでもないなら、捏造するんです!
この3つ目!
3)それでもないなら、捏造するんです!
を解説します!
例えばアナタのお米が全く有名でないなら?!
美味しいのに安値で買い叩かれていたなら?
アナタはどうしますか?
ところで、高野誠鮮(じょうぜん)さんという方をご存知でしょうか?
石川県の羽咋(はくい)市役所の公務員です。課長さんです。
この方、神子原(みこはら)米というお米をブランド化した話は圧巻です!
そう、単純に「有名な人に食べてもらえば、ブランド化されるはず!」です!(笑)
そこで3人の人にアタック!
1)天皇陛下
神子(みこ)=皇子(みこ)ですから(笑)
「食べてくれる!」っということになったのですが、
献上米制度というのがあり、
何年も先になるということで高野さんからお断りすることに。
2)アメリカ大統領
だって、米国(お米の国)の大統領ですから(笑)
しかしながら、返事がなかった。
当たり前か(笑)
3)ローマ法王
だって、神の子(神子)であるキリストに絶大な関係がありますから(笑)
なんと!返事がありました!OKです!
そして「ローマ法王ご献上」がまず「バチカン新聞」に載ります。
それを見た田園調布かどこかのマダムたちが高野さんに電話をかけてきます。
「神子原米、売ってくださいませんか?」
・・・・・ここで!
・・・・・ここで!
高野さんがとっても素晴らしいところ!
売りたいんです!
売りたいんです!
やっとかかってきた電話なんです!
・・・・・でも、グッとこらえて高野さんが言ったのは
「いやー。もう今年のはないですね。近くの百貨店に問い合わせてみてもらえませんか?」
実は、百貨店では取り扱いしてません。
だって、売れてないのですから。
なぜ、高野さんはこんなことを言ったでしょう?
真相は後ほどですが、
高野さんがこう言うと、マダムはこう言います。
「そう、じゃあ、近くの○越とか高○屋に問い合わせてみるわ」
そしてマダム達は電話をします。
「お宅の百貨店では神子原米は置いてないの?」
百貨店担当者は答えます。
「・・・え?そんなコメは置いてませんが」
この電話が一通、二通なら、きっと百貨店担当者は無視するでしょう。
でも、電話が五通、十通来たら??
担当者は無視できなくなるのです!
そこで百貨店担当者から高野さんに電話です。
「すみません、神子原米を売ってもらえませんか??」
でました!
高野さんの狙いはここだったのです!
「売ってもらえませか?」と言わせることです。
通常の営業であれば
「買ってもらえませんか?」と売り込みに行きます。
すると、
「ほぉ~、じゃあ、何円にするねん」
「キロ500円です」
「そんなんで買えるわけないやろ」
「いや、食べてもらえたら」
「そんなん食べんでもいいわ。250円にせえ」
「そんな、、、分かりました」
「運賃はそっち持ちやで」
「えぇ~(泣)」
ところがこの状態ですと
「売ってもらえませんか?」
「まあ、売ってもいいですけど、キロ1000円ですよ」
「えぇ~、ちょっと高すぎませんか?」
「いや、まあ、嫌ならいいけど。他もあるし。」
「うぅ~ん、分かりました。その値段でなんとか」
「あ、もちろん、米は取りに来てくださいね」
売り込むと、値引きされ、運賃持ち。
クチ込むと、値引きされる、運賃相手負担。
そう、これを狙っていたんですね!
しかも、無理やり捏造した価値で(笑)(笑)(笑)
結果!
一俵13000円のお米が、なんと一俵42000円で売れるようになりました。
今や書籍も販売されたり、ドラマ化されたり、素晴らしい活躍です!
こんな風に価値を付けることもできるのですね!
高野誠鮮さんの本はこちら!
http://urx3.nu/pIkE
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。