【・・・え?!通常1個1000円の新高梨が5倍の価格で売れたパッケージマーケティング】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
今日の話は昨日の続き。
包装タイムス2016年新春号掲載のネタ その2です。
★★★★★
<松浦>
中小企業の皆さんと商品化に向けて取り組む中で強く思うことは、
商品に〝思い〟とかストーリーを絡めていかないと大手企業の中に埋没してしまうように思います。
これも一例ですが、一昨年、2014年に徳島に台風11号が直撃し大きな被害をもたらしました。
重さ2㌔にもなる新高梨を作っている農家で、半分以上の梨が落ちました。
そこで提案したのが「台風にも負けず落ちなかった合格間違い梨」とネーミングすることです。
パッケージはこちらです。
徳島の合格祈願で有名な神社にご祈祷してもらい、合格祈願のお守りもつけました。
更に縁起をよくするために、だるまを印刷したパッケージを導入し、
「絶対落ちないように油性マジックで目を書いて下さい」と表示しました。
結果として1個1000円前後でそれまで販売していたものが
5089円(ごりやく)で販売することができました。
このパッケージを導入したフルーツガーデン山形さんには、
地元紙、全国紙、地元テレビからの取材が殺到しました。
<司会>
まさにアイデアを売るようなパッケージですね。
お味噌汁の商品化とか受験生のためにとか色々と扱っていますね。付加価値の提案の仕方が実にユニークですね。
★★★★★
いやー。
新聞では私がネーミングしたように書いてますが、
実はフルーツガーデンやまがたの山形文吾社長のアイディアだったんですよ!
http://fg-yamagata.jp/
店舗名 フルーツガーデン山形
代表者 山形 文吾
所在地 〒 772-0041
徳島県鳴門市大津町大代645-1
TEL/FAX 088-685-4721
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。