【羽田空港でめっちゃ売れている「羽田空港ひとくちおこわ」はエクスマ的パッケージ】
こんにちは。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
今朝は生まれて初めての立証当番!
子供たちを元気に小学校に送り出しました!
今日のお話はエクスマ師匠の藤村正宏さんが昔、開発したパッケージのお話です。
昔々、あるところに
「松阪牛 ひとくちおこわ」と言う商品がありました。
羽田空港で売っておりましたが、ぜんぜん売れません。
「なぜ、売れないのか?」ということで、
エクスマの藤村正宏先生がコンサルに入りました。
そこでまず行ったのが「絞り込み」を行おうということ。
最初にネーミングを変更!
「羽田空港 ひとくちおこわ」に変えました。
これにより何が起こったか?
「あぁ、ここでしか買えないのね」ということが起こりました。
まあ、その前から羽田空港でしか売ってないのですが(笑)
そしてターゲットの絞込み!
「出張が多く、よく一人で羽田空港を利用する40歳の女性管理職」
おお~。
ターゲットがものすごく明確になりましたね!
実はこのターゲット、開発当時の販売元寿徳庵の専務そのものだったそうです(笑)
するとパッケージが変わります。
3個入りの食べきりサイズのパッケージ。
もちろん、個包装になっていて、手を汚さずに食べれるように工夫されています。
パッケージには食べるシーンも想像できるようになってます。
「飛行機に乗る前に搭乗ゲートの近くのベンチでカンタンに食べれるおこわです。」
って、書いてますから!
さらに、女性管理職は飛行場では手持ち無沙汰!
「意外と知らない羽田空港の豆知識はこちら→QRコード」という印刷もされてます。
ちょっとスマホでピッとして、暇を潰します。
さらにさらに、パッケージを開くと、
内側に「おこわと炊き込みご飯の違い」とうちょっとした読み物があります。
裏面印刷すると高くなるのですが、そうじゃいんです。
女性管理職が喜ぶようにしているんですね。
ターゲットが絞り込まれると、パッケージに、ネーミングに、様々な工夫が生まれますね。
こちらの商品、羽田空港でめっちゃ売れているそうです。
さすがです!!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。