【安売りよ、さらば!さて、こちらの「お~いお茶 玉露」は何円で販売されてるでしょう?】
今日も引き続き、新潟で日創研経営研究会全国大会に参加中!
昨日の講演の中で響いた1セットの言葉がこれ!
「誰よりも安い価格で提供し、他社が先に価格競争で潰れていく中、歯を食いしばって生きる!
そうすれば、地域業界全体が赤字に沈む!」
「客数が減る中で生き残るのは値上げの天才のいる地域企業!
品質重視の客層相手に十分利ザヤを取れるブランドのある商品サービスを売って生き残れる!」
そうそう、そうなんです。
「安売りは悪」なんです!
でも「安売りは麻薬」なんです。
「売れない→だから安売り」というのは小学生でも思いつく超簡単な手法!
「考えず」にできるから、誰でもやっちゃう。
でも、どこもやっているから、歯止めも効かない。
他所が安売り
→自社が安売り
→他所がもっと安売り
→自社がもっと安売り
→業界全体が安売り旋風に巻き込まれる
→業界そのものが赤字業界になる
こんなんじゃダメですよね。
今日、このブログを読んでくれたアナタから、この安売りスパイラルを止めないといけませんね。
ところで、昨日、大阪のサービスエリアでこんな商品を見てびっくりしました。
「お~い お茶 玉露」
・・・さて、あなたはこちらのお茶、何円だと思います。
ヒントとしては
普通のお~いお茶は525mlで140円とかですよね。
こちらは375mlです。
量も少ないですよ!
はい!
答えです。
こちらの「お~いお茶 玉露」の価格は、、、
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・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・1080円です(笑)
うおー!
価格は7.7倍!
一体、どれだけの価値があるのか?
お茶の解説は他に譲るとして、
パッケージがもちろん、全く違います!
まず、ペットボトルでなく、ビンです。
そして、蓋は上品に布で覆われています。
さらに、インロー式と言われるケースに入っています。
更にさらに!
ご丁寧に紙袋に入れて持ち帰ります!
やっぱり、1080円なら、通常のペットボトルパッケージが裸で、、、というわけにはいけません!
パッケージもここまで必要なのです
もし、布とケースと紙袋がなかったら???
1080円ではなく、540円くらいかも知れません。
パッケージには商品の価値を高める能力があるんです!
「安売りよ、さらば」ですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。