【「ササニシキ」と「コシヒカリ」ってどっちがランク上のお米なんでしょうか?スペックに意味はない!ストーリーに意味がある!】
「マツぅ~、お米買ってきてね」と妻に言われてスーパーに行くことがあります。
たくさんのお米がならんでいますね。
そこで、ふと、疑問に思うことがあります。
誰が知っていたら教えてください。
「ササニシキ」と「コシヒカリ」ってどっちがランク上のお米なんでしょうか?
あるいは、同じコシヒカリの場合
「徳島県産」と「愛媛県産」ではどっちがランクが上なのでしょうか?
うーん、さっぱり分からない。
「徳島県産コシヒカリ」と「愛媛県産ササニシキ」と並んでいても、
お客さんにとっては「お米」としか思われないってことですね。
すると、どうやってお客さんがお米を選ぶかというと、
「値段」でしか選べれないってこと。
・・・かっ、かっ、悲しい~。
生産者にとってこんな悲しいことはないですね~。
お米は丹精込めて、思いを込めて、育てた息子・娘たちですからね。
それなのに「値段」でしか見てくれないなんて。。。
「学歴」だけで全部を決められちゃうみたい。。。
でも、お客さんにとってはそうなんです。
区別が付かないんです。
これは事実として受け止めましょう。
「産地」と「品種」は全くお客さんに伝わらない!
じゃあ、ちゃんとどんな思いで、どんなストーリーで、そのお米を育てたか伝えましょうよ!
例えばこれっ!
和歌山県の方が「きぬむすめ」という品種のお米を作っています。
さて、どんなパッケージやネーミングで販売しているのか?
子を想う親の気持ちで育てる福田さん米
うわー。
想いを感じますね。
普通に書けば「和歌山県産きぬむすめ」になるだけですが、断然伝わってきます。
「和歌山県産きぬむすめ」じゃ他のお米に埋もれるでしょうね!
ちなみに小さ~く、和歌山県産きぬむすめであるということは右側に書かれていますが、
本当に小さいですね!
品種や産地はどーでもいいということをよく知っているのでしょうね。
今日のお話はまとめると
「品種や産地などのスペック」はお客さんにとって意味がない!
「思いや風景などのストーリー」がとっても大事ってことでした。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。