【「色」で出しぬけ!「ストーリー」で出しぬけ!本気の鳴門わかめのプロジェクト・パケマツ紹介】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
パッケージ松浦の特徴として「事例を圧倒的に知っている」ということがあります。
そうじゃないと、パッケージマーケティングブログを1800超えて書き続けられませんからね!
・・・ということは、パッケージ開発の時に、
アイディアの引き出しが多いということ。
今回のプロジェクト・パケマツ事例は、
うずしお食品さんの生わかめパッケージ提案の様子を紹介させて頂きます。
うずしお食品の後藤専務から
「他社を圧倒する様なパッケージを!」という依頼があったのが2014年の頭でした。
よーし!
これは得意分野だ(笑)
そこでさっそく、2つのコンセプトを決定しました。
1)パッケージの「色」で出しぬけ!
2)パッケージの「ストーリー」で出しぬけ!
そこでいろいろな他社事例も紹介します。
2013年の中元時期にはスーパードライが金色パッケージで189万セットも売れたとか。
2013年 なとりの「一度は食べていただきたい」シリーズが、
金色パッケージで、高値にも関わらず、2ケタ増になった事例を紹介。
うんうん、わかめに金色パッケージってないですし、
これは圧倒的に出し抜けるかも?!
そして「ストーリー」!
福井県の竹内菓子舗が出している
「四代目と喧嘩しても作りたかった五代目の米粉カステラ」
うわー!
こんなインパクトのあるネーミング、めっちゃ心に刺さりますね。
これはぜひ、取り入れていきたい。
いろいろとヒアリングしていると、後藤専務にもめちゃめちゃ面白いストーリーが隠れていました。
「そのまま伝わるネーミングにしたいっ!」
ネーミング案を見るだけでもう、ストーリーを感じますよ!
1)「72人のわかめ侍が育てた鳴門わかめ」
生産者が72人、契約書を交わして「大切なわかめを作ろう」としていたんです。
2)「これが俺たちがつくった嘘いつわりのない鳴門わかめだ!」
単に「鳴門わかめ」という品名ではなく、本気を感じさせるために叫んでいるように「鳴門わかめだ!」という案もありました。
3)「組合長を敵に回してでも作りたかった本気の鳴門わかめ」
実は後藤専務は組合長と大喧嘩してます。
「君の考えは理想論だ」「何ぃ~?!」とい感じ!
これはいいストーリーだと思いました。
後藤専務が気に入ったのは3)だったんですが、
まあ、やっぱり大人の事情もいろいろと挟みながら変更が入ります。
最終仕上がったパッケージはこちら!
鳴門の漁師が育てた本気の生わかめ
うずしお食品
うんうん、ちょっとネーミングは無難になってしまいましたが、
金色パッケージで相当、目立つパッケージになりました。
うずしお食品さんの本気さ、伝わりますね~。
(有)うずしお食品
住所: 〒772-0021 徳島県鳴門市里浦町里浦花面350−32
電話:088-685-3301
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。