【お客さんが喜んで、お店の利益率が上がるパッケージマーケティングは存在します!】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
昨夜は大阪でマルブン眞鍋明社長のお話を聞いておりました。
冒頭で「人口調査」の話があり、思い出して今日は記事を書こうと思います。
世帯数調査ではっきりわかるのは
「人口が減っているのに、世帯数は増えている」ということ。
つまり、核家族(2~3人暮らし)や一人暮らしが増えているってことですね。
寂しいですね~。
・・・あ、うちも核家族だ(笑)
割合は
核家族 25.5%。
一人暮らし 59.8%。
なんと、85.3%は3人以下で暮らしているということですね!
・・・ということはどうなるのか?
・・・パッケージも小さくならないと!
さて、大手のキユーピーさんのドレッシングパッケージはどうしているでしょうか?
2009年2月から、ドレッシングの容量を少なくしてます。
主力200mlは、170mlに変更!
もちろん理由は世帯の変化です。
大きい容量は必要なかったんですね。
さらに2014年2月!
今度は主力170mlから、150mlに変化!
たった5年で、またパッケージ容量を見直しているのです。
核家族、一人暮らしのお客さんにとっては、
「大容量」や「安さ」から、
「便利さ」や「新鮮さ」「小分け」なのに変わってきた証拠ですね。
さて、前置きは長くなりましたが、閑話休題!
パッケージ松浦では「容量を小さくしましょう」と提案することが多いです。
そして、その時には「利益率をあげましょう」という話もします。
だって、小分けするだけでも手間なのに、ちょっと利益率は上げないといけません。
そうすると「お客さんからクレームが・・・」というおそれも言われますが、
そんなことないですよ。
お客さんは「価格」じゃなくって「便利さ」を買うので、クレームは殆ど来ません。
ういろのふくやさんで実際にパッケージ松浦が行った事例です。
ういろ(外郎)の1本入りはめちゃくちゃでかいんです。
だから、ハーフサイズのパッケージを作成しました。
1)1個入り1250円
2)ハーフサイズ650円
「ハーフサイズなら625年だろう」という恐れもありますね。
クレームが来るかな?
・・・でも、実際はクレームは一切来てません。
お客さんもわかってます。
半分になるのですから「多少の割高は仕方ないよね」「それより便利!」となります。
こんなふうに
1)お客さんよし・・・便利さを買う
2)お店よし・・・利益率が上がる
こんなパッケージマーケティングはいかがでしょうか?
<プチコラム>
今日の話の中で使ったプチコラムを2つ紹介します。
【閑話休題】
この言葉は本来、「余談を打ち切って、本筋にもどる意を表す語。それはさておき。さて。」ということ。
現実には間違った意味で使っている人が多い。
【キユーピーの「ユ」は実は大きい「ユ」が正解!】
多くの人は小さい「ュ」を使って「キューピー」と言っていますが、
正しくは「キユーピー」なんですね~。
となりの人にクイズを出してみよう(笑)
Q.間違えて覚えていた大手企業名を教えてください(複数回答)
1位 ×キューピー ○キユーピー 65.3%
2位 ×キャノン ○キヤノン 35.0%
3位 ×シャチハタ ○シヤチハタ 32.9%
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。