【落語の「間」、パッケージの「空間」、お客様を惹きつけるのには押してばっかりじゃダメ。森の家のパッケージに学ぶ】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
誰にも行き先を明かさないですが、大阪3日目です。
台風は研修で室内にこもりっきりのうちに過ぎ去ったので
まったく私個人にとっては影響なかったです。
さて、本日の話は「森の家」というお米パッケージの紹介です。
うーん、シンプルかつ力強いですね!
私が好きなのは空間の使い方!
真ん中に「森の家」の文字!
両端にリスやらクマやらシカやら、ジビエな動物たちが見守っているイラスト。
このけっこう、空き空間の多いパッケージデザインって、
デザイナーが怖がるところなんです。
「なんでもっと表示面積があるのに使わないんだ!?」
って、クライアントに怒られそう(笑)
でも、大胆に空白をとることで
本当に森の動物たちが見守っている感じがしますね。
落語には「間」があります。
※私のセミナーでは間はありません、しゃべりっぱなしです(笑)
「間」というか「沈黙」することで
お客さんの注意を引き付けるのですね。
落語の「間」と、パッケージの「空間」!
これがあることで、お客さんは「・・・ん?なんだこれは?!」と思うんです。
「間」の演出を、森の家さんのパッケージではしているんですね。
引き算系のパッケージマーケティングですねー!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。