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HOME > BLOG > パッケージマーケティング > 【「いい大手のパッケージを真似しよう」をすることで陥る価格競争】
2016年10月31日

【「いい大手のパッケージを真似しよう」をすることで陥る価格競争】

こんにちは!
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。

「大手がこのパッケージで売れているから同じように真似しよう」
こんな商品開発の仕方もありますね。
・・・うーーーーん、でもちょっと待ってください。
それってとっても危険な行為なんですよ!

今日はネットを見てたら見つけた「面白いな」と思ったパッケージ紹介です!

2014GDX_032
びーんず のり弁当

うん、とってもシンプルで素敵なパッケージです。
まず、竹皮のパッケージがシンプルの素材の素朴さを伝えてくれますね。

それとデザイン的に私がパッっと思ったのが、
「ああ、ストレートに中身を表現してるな」ということ。

「のり弁当」と「海苔」で書かれてますよね。
おかげで、なんかかわいい書体になりました。

それと、ところどころ、米粒が飛び散ってます!
これがなんとなくシズル感を生み出してますねー!
少年ががっつきそうなイメージが伝わります!

2014GDX_033

※シズル感
英語の擬音語で、肉を焼く時のジュージューいう音のことをシズル(sizzle)と言う。
そこから転じて人の感覚を刺激する感じのことを指し、広告やデザインの世界では、瑞々しさというような意味で使われたりする。

掛け紙の紙質もこれは、、、わら半紙かな?
質感をとっても大切にされてますね。

これが例えば、プラスチックの容器に、
チラシなどに使われるテカテカの紙で、
カラーで「のり弁」の印刷がしてあったらどうでしょうね?

綺麗に見えるかも知れませんが、大手とまったく同じように見えてきちゃう!
ほっ○ほっ○亭や、○っと○っとと、同じように見えちゃう。

つまり、同質化競争に入っちゃう。
簡単にいうと、価格だけ見られちゃうんですよね。
大手の真似をすることで、大手と同じ戦略「価格競争」に陥っちゃいます!

こうやって、パッケージを変え、紙質を変え、デザインを変えることで、
同質化競争から抜け出せますねー。

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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