【売上不振の時にどうするか?そうだ!値上げしちゃって、販売個数も上げちゃえ!三河国サムロックサイダー事例】
<売上不信の打開策>として、
よくボクたちは2つの選択肢に迫られます。
1)値下げして、たくさん売るか?
2)値上げして、絞って売るか?
だって、「売上=単価×販売個数」ですから、
単価も販売個数も両方を追い求めるは大変ですからね。
でも、実際に起こっているのはどんなこと?
1)値下げしてたくさん売ろうとしたけど、余計に価格競争に巻き込まれた。
2)値上げして、絞ったら、誰も居なくなった。
いやー、目も当てられないです。
笑ってばかりはいられない、自分ごととして考えるとぞっとするお話です。
でも、本当にこの2つの選択肢しかないのでしょうか?
もっと他にも選択肢があるのでは???
「五万石サイダー」という商品は2007年に大リニューアル!
ネーミングも「三河国サムロックサイダー」と変え、パッケージも変えました。
売上は月100本くらい売れていたのが、月6000~7000本へ!
なんと、60~70倍!
単価は80円だったのが、、、びっくりすることに200円にアップしているのにも関わらずです
つまり、3つ目の選択肢として
3)単価を上げて、販売個数も上げちゃおう
を選んだんですね。
じゃあ、どう変わったのというと、こう変わりました。
左が昔の「五万石サイダー」
右が生まれ変わった「三河国サムロックサイダー」
なぜ、侍風なのか?
岡屋という愛知県岡崎市の商品で、
この「三河」という土地はかついて、徳川家康ら戦国武将が多数輩出したところらしい。
だからこそ、侍を意識したキャラクターやデザインを用いたパッケージや商品が次々と展開された。
プロデューサーは安藤竜二さん。
こうやって、地方柄や歴史、それと現代をかけあわせた商品を生み出して行ったんですねー。
本日はパケマツ事例ではなく、他社事例紹介でした。
とある仕事の調べ物をしていると、とっても興味深い事例が出てきたので
思わずブログにさせて頂きました。
今度のお仕事の参考になります!
ありがとうございます。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。