【ベートーヴェン 第九 アジア初演の地「徳島」から贈る第九煎餅パッケージ】
「来年、徳島でベートーヴェンの“第九”演奏が百周年を迎えるんですけど、、、そこで売るお土産がないんです」
こんな相談がパケマツに寄せられました。
聞いてみると、1918年に徳島の板東俘虜収容所にいたドイツ人捕虜達が、ベートーヴェン「第九」を演奏したことが、「第九」のアジア初演と言われているらしい。
毎年、第九イベントには全国から何万人と徳島に人がやって来ては演奏したり、聴いたりする。
しかしながら過去のイベントを振り返ってみると、
「徳島名物銘菓」
「鳴門金時」
「すだち」
などの徳島の名物は売られているそうです。
しかし、・・・残念ながら「第九」などをテーマにしたものがただ一つもない。
そう、ただ一つもなかったそうです。
「もったいなーーー!」
絶対に趣旨ずれてるよね。
ボクが率直に思ったのは「第九を演奏しに来た人が、鳴門金時欲しくないでしょ」ってこと!
毎年何万人も来てて、来年はさらに百周年で激増するのに、もったいなさすぎる!
なんとかしなくっちゃ!
仮に「矢沢永吉のライブに来た人」って考えてみたら分かりやすいかな?
「本日は矢沢永吉のライブに来て頂いてありがとうございます。鳴門金時いかがですか?」
って言われて、「はい、ください」なんて人は一万人の人がいても0人ですよ!
そう、0人です。
矢沢永吉ライブに来た人が欲しいのは、矢沢永吉のマフラータオルやパンフレットですよ!
そりゃそうでしょ?!
矢沢永吉が目当てなんだから!
じゃあ、答えは簡単。
ベートーヴェンの第九を演奏したり聴きに来る人が欲しいものは???
ベートーヴェンじゃないんですか??
そこで生み出されたパッケージがこちら!
第九煎餅
キターーー、パッケージ正面にベートーヴェンの自画像!
そう、これが必要なんですよ!
お客さんはせんべいは欲しくないんですよ。
ただ、第九の演奏をした思い出の品が欲しいんですよ。
それによって、また語り合いたいんですよ。
それだったら、やっぱりベートーヴェンが必要なんです!
さらに!
パッケージの裏面はこんな風になりました。
そう、切手を貼ったら送れるようにしたんですね!
これによって「第九を演奏した」って思い出が、140円切手で日本全国どこにでも送れるようになる!
画期的な手法!
こちらの第九煎餅パッケージは、近々徳島のイベントなどで登場する予定。
後日、また情報を流しますねーーーー。
見かけることがあったら、ぜひ買って、日本全国に送ってくださいねーー!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。