【「価格競争」じゃなくって「価値共創」 さとの雪×タイシの化学反応が引き起こすダブルブランドパッケージ】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
最近、業界を騒がせているのが「ダブルブランド」商品ですね。
これってボクはとってもいい事だと思うんです。
2つの企業が、お互いの弱みを補完しあって、強みを強化する結果になる。
例えば、2月21日にワールドビジネスサテライトで放送された
「さとの雪×太子食品(タイシ)」のダブルブランド の油揚げや豆腐が素晴らしい!
同じパッケージに2つの企業のロゴを印刷して商品を展開し始めました。
簡単に説明すると
「タイシ」さんは北日本でめちゃ有名!
でも西日本ではあまり知られていない。
しかも油揚げの製造ラインがフル稼働してない。
「さとの雪」さんは西日本では超有名!
でも北日本ではあまり知られていない。
そして豆腐はまだ作れる能力がある!
・・・ということでダブルブランド商品開発!
太子食品さんが製造する油揚げ「北の大豆 練りあげ」を、さとの雪さんが関東より西で販売!
そして、さとの雪さんが製造する
豆腐「とろ~りまろやか絹とうふ」を太子食品さんが関東より北で販売する。
太子食品さんは製造の強い油揚げが作れて、販売の弱い関東より西でも販売してくれる。
さとの雪さんは製造の豆腐を作れて、販売の弱い関東より北で販売してくれる。
うーん、お互いの弱い商品、弱い地域を補完しあう!
強い商品、強い地域を補強し合う!
両社の発展に寄与してますねー。
簡単に言いましたけど、この取り組みはお互いのモノづくりの強みを活かし切っている!
ダブルブランドでないとできない共同開発商品ですね。
太子食品の工藤社長と、さとの雪の植田社長が、お互いのモノづくりの哲学に共鳴し合ったからこそ実現したダブルブランド商品だそうです。
関係が素晴らしい!
まさに「価格競争」じゃなくって「価値共創」だ!
「競合他社は全て敵だ!価格競争に負けるかー」と言っている会社が多い中、
素晴らしい関係性を作っております。
パケマツでもこのようなコラボを生み出していきたいなー!
さとの雪の村尾誠常務、勉強させていただきました!
ありがとうございます!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。