【これぞ最強パッケージ?3年貯蔵日本酒のパッケージ新聞】~品質、歴史、思い出を包め~
2018年3月20日(火)
徳島県中小企業家同友会の活動で、徳島・高知で店舗展開するお酒屋さん「リカオー」さんに企業訪問!
経営について学ぶ同友会!
・・・はずなんですけど、ボクの意識は違うところに(笑)
これは「平成27年 八海山 越後で候 生原酒」です。
(サンプルだけなんですけど)
でもせっかくのパッケージを新聞紙で包んで見せなくしてますよね。
なんでだろう?
宮本実社長の解説です。
「種類にもよりますが、日本酒は氷点下で貯蔵すると2~3年でとっても旨く熟成される。
その冷凍庫を作って、貯蔵しているんですね。
光も嫌うので、一手間掛けて、ビンを新聞で包んでさらに熟成効果を高めます。
そして実際にお渡しする時にも、このまま(新聞紙に包んだまま)渡します。
すると家で新聞を取りながら『そうそう、3年前にはこんなことがあったね。その時のお酒なんだ』と、
思い出や、当時のストーリーが蘇って、話に花が咲くでしょう」
なるほどね。
・光を遮り日本酒の品質を守る
・3年前貯蔵の歴史の証明にもなる
・さらに思い出話に花が咲く
こんな3段構えで考えられたパッケージだったとは!
リカオーさん、さすがっす。
ボクも勉強させて頂きました。
・・・あっ!
実はこの同友会の学びの本質は別のところにあって、タイトルはこちらでした。
Eコマース
「業務改善で売上アップ」
商品調達と業務の効率で売上130%達成!
リカオー株式会社の宮本実社長と、実際のEC担当者 鴨川直人さんの話でした。
お酒を安く売ってるところは他にいっぱいあっても、リカオーの強みは「酒屋」に特化してるところ。
そのために毎年ソムリエ試験に社員さんを参加させたり、フランスにワイン留学に行ったりしているそうです。
だから、リカオーさんは、こんなにお酒について語れるのか!
そして、どのようなサイトを作っているのが、いろいろと語ってくださいました。
・・・まあ、ボクの最強印象は貯蔵日本酒のパッケージ新聞だったわけですが(笑)
宮本さん、鴨川さん、ありがとうございました!!!
リカオーホームページ
http://www.ricaoh.co.jp/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。