【悪のパッケージはどっちだ?】~既製品パッケージとオリジナルパッケージ~
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
パケマツは「パッケージをオリジナル別注して、ブランド力を高めること」をオススメしています。
ですが、こんなご意見もあるんですよ。
「小さなお店ではオリジナルパッケージを作ると、大量にできるので在庫スペースがない。そして支払いも一度にそんなにできない」
なるほど、その通りですね。
お店、会社にはそれぞれの事情がありますから。
(パケマツにざっとあった既製品のパッケージ、とっても可愛いですよね)
ただ、パケマツは「既製品パッケージは悪」と言ってるワケじゃないんです。
それぞれの使い分けが必要だと。
(パケマツにざっとあったオリジナルパッケージ、商品の特徴がよくわかりますね)
ここでちょっと落ち着いて、
既製品パッケージのメリット、デメリット。
別注品パッケージのメリット、デメリットを考えてみましょう。
【既製品】
<メリット>
1)少量から買える
2)小スペース在庫
3)支払いも少なくて済む
4)たくさんの商品の中から選べる
5)場合によっては同じ商品でも複数パッケージで展開できる
6)納期が短い、注文したら1~3日くらいで届く。
<デメリット>
1)オリジナルにはならない
2)ジャストサイズのものがなかったりする
3)シール貼り、スタンプ押しなどの内職手間が必要な場合がある
4)同業他社も同じものを使っている可能性がある
5)個袋+シールなど複合させないといけない場合があり、単価がアップする
6)商品・会社の特徴はあまり伝わらない
【別注品】
<メリット>
1)オリジナルデザインでブランド力がつく
2)ジャストサイズで選定できる
3)シール貼り、スタンプ押しなどの内職が不要
4)自社だけのパッケージになる
5)個袋+シールにする必要がなく、袋印刷でシールが減り、単価が下がる
6)商品・会社の特徴がよく伝わる
<デメリット>
1)ロットが大きい
2)在庫場所が必要
3)一度に支払う金額が増える
4)基本的には一種類作るとそれだけ
5)季節・イベントによって使い分けるとなると、それなりのロット・金額が必要
6)納期が長い、シールで1週間程度。ラミ袋などは3~4週間程度。
ボクがざっと思いつくのはこれくらい。
そして、それぞれのお店、会社によって優先順位が違います。
前者「うちはとにかく狭いから、在庫場所は増やせない。絶対に既製品」
後者「私のお店はブランド力を高めたい!だからちょっと無理してもオリジナルパッケージ」
それはそのお店のトップが決めることですね。
もちろん、
「イベントでは既製品のパッケージを使って華やかに」
「初期は既製品パッケージを使って、売れるようになればオリジナルパッケージに」
など、組み合わせて考えてもいいですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。