【「営業マンを雇おうかな?」と思ったら雇う前にすることとは?】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
よくお客さんの会社で「営業マンを雇おうかな?」とぼやく人がいます。
商品の営業力強化を狙っているとは思うのですが、ぜひ「雇う前にすること」を考えて頂きたいなと。
それは「パッケージリニューアル」です。
アメリカのマーケティング用語に
「パッケージはモノ言わぬセールスマン」という言葉があります。
そう、パッケージが店頭で、あなたの会社の営業マンに代わって営業してくれるんですよ!
営業マンを雇うとどうでしょう。
固定費として年間の人件費などが増大します。
もちろん翌年も、その翌年も必要です。
そして、その固定費を賄うほどの売上アップの保証はもちろんありません。
固定費を大幅に上回る売上アップをしてくれたらいいですね!
しかし、その営業は「属人営業」と言われるモノで、会社の儲ける仕組みにはなりにくいんですね。
ところが、パッケージリニューアルだとどうか?
もちろん、イニシャルコスト(初期投資費用)のデザイン代、版代などは必要です。
でも元々、パッケージ代は使っているので、年間固定費がそれほど増大するわけではありません。
もちろん、イニシャルコストは翌年にはかかりません。
売上が確実に上がるのか??
それは営業マンの時と同じく、保証できるモノではありません。
しかし、パッケージは会社の資産となって残ります。
会社に売上アップの仕組みになるんですね。
市岡製菓さんの「かりんとう」も以前はこんなパッケージでした。
以前のパッケージ
それがこんなパッケージになりました。
新パッケージ
徳島の職人が作った そば粉かりんとう
ストーリーも伝わるようになり、シズル感も増して、以前より売れるようになりました!
さらに5個入り箱も作って、まとめ買い需要も生み出しました。
「営業マンを雇おうかな?」と思ったら雇う前にパッケージリニューアルを考えてもいいですよねというお話でした。
もちろん営業採用ってとっても大事なことですので、ちゃんと計画的にご採用宜しくお願いしますね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。