【ご存じですか?お客さんがどうやって商品を覚えていくか?】~商品認知の進み方3ステップ~
パッケージが「お客様が商品を探す目印」になっているのはご承知の通り!
例えば人はパスタを認知できます。
だけど「パスタのみ」のチラシやPOPを見ても、それが青の洞窟なのか、予約でいっぱいなのか、マルブンパスタソースなのかは分かりません。
あ、おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
店頭で素早く認知されるには、パッケージって大切ですよね。
そのパッケージなんですけど、お客様がどんな順番で覚えていくって言われているかご存知ですか?
「あ、これはあの商品だ!」って分かる、商品認知の進み方です。
ちょっと問題です。
ご存知ですか?
次の3つのうち、お客様はどの順番で商品を覚えていくって言われているでしょうか?
1)パッケージの色
2)パッケージの形
3)パッケージに書いてるネーミング
さてさて、話は変わります。
昨日は、グッドデザイン賞に関する講演会に参加しておりました。
数々の事例なども出てきたんですが、カロリーメイトも2014年に選ばれているんです。
カロリーメイト
黄色が色鮮やかなパッケージで、もはや遠くから色を見ただけで「あ、カロリーメイト」って分かります。
そうなんです。
他社の商品も含め、いろいろな商品が並んでいる中、パッっと覚えられやすいのが
「なんか、黄色いパッケージの商品」っという印象です。
遠くからでも目立つでしょ!
だから一番目は1)パッケージの色
もう一つ、カルピスウォーターも2017年にグッドデザイン賞を受賞してます。
カルピスウォーターって長年発売されている商品です。
昔からあるのに、なぜ選出されたかというと、パッケージの形状が変わったんです。
見た目ではわかりづらいのですが、このような変更です。
「一般的なPETボトルでは、胴下部に変形を防ぐ凹凸構造が必要とされていましたが、強度を確保しつつ凹凸による陰影を無くし、「カルピスウォーター」ならではの白い液色を際立たせています。加えて、手触りがやさしく、角に丸みを感じるくびれ形状を採用し、幅広い年代の方が持ちやすいユーザビリティを追求しました。」
そう、パッケージの形状を変えることで、持ちやすい、イメージを伝えやすい。
そんなこともあるのですが、これもやっぱり形状を変えることで「あ!他のペットボトルと違う」って覚えられやすいんですね。
そう、二番目は2)パッケージの形
そして3番目がようやく3)ネーミングってことなんですよね。
商品認知の進み方は
1)パッケージの色
2)パッケージの形
3)パッケージに書いてるネーミング
って覚えておくと、パッケージ制作の参考になりますよねー。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。