【今の商品の価格を5倍にする方法】~パッケージチェンジで価値チェンジ~
イノベーションって難しいものじゃなくって、実は簡単なこと。
既存製品の組み合わせを変えるだけで、まったく新しい商品が生まれることがありますね。
そう、パッケージを変えるだけでも、価格が5倍になっちゃう??
あ、おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
先日の高知訪問の時に、一番びっくりした商品がこちら!
「だしが良くでる宗田節」
高級な鰹節である宗田節をビンパッケージに入れてるだけ。
1瓶1000円です。
「え?どうやって食べるの?」って不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
それでは、使い方は解説を見てみましょう。
「ご自宅にある、いつもお使いのお醤油を入れるだけ。
2週間後、宗田節の独特の香りが醤油に移ります。
卵かけご飯、冷奴、漬物等、お好みでダシ醤油としてお使いください。
繰り返しお醤油をつぎたしながら、1年ほどお楽しみいただけます。
香りが少なくなったら、宗田節を取り出してお召し上がりいただくことも出来ます。」
なるほどねー。
自分で「だし醤油」を作るって体験型の商品が価値になっているんですね。
これが聞くところによると、東京のアンテナショップでは飛ぶように売れているらしい。
ただ、高知県民に言わせたら
「鰹節をビンに入れただけじゃないか!」
「それで、1000円は高すぎるだろう!」
「普通の袋に入ってたら200~300円だよ!」
と言う話らしい。
でも、そうじゃないんです。
パッケージを変えることでイノベーションが起こった!
単に「だしを取る鰹節」から「食卓でだし醤油を創る体験型商品」に生まれ変わったんです。
イノベーションって難しいものじゃなくって、実は簡単なこと。
既存製品の組み合わせを変えるだけで、まったく新しい商品が生まれることがありますね。
そう、パッケージを変えるだけでも。
今日は高知でびっくりしたそんな「だしが良くでる宗田節」のパッケージマーケティング話でした!
あなたの身の回りのモノでも、パッケージを変えることでイノベーションが起こるかも知れませんよ?
袋、箱、シール、桐箱、クリアケースなど、いろいろありますからねー。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。