【焼肉のたれ売上6倍の3つの切り口】~①語りかけ口調、②シーン想像、③食欲増進色~
「海苔の佃煮」って言われるより
「ごはんですよ」の方が響きませんか?
「おいしいコーヒー」よりも
「朝専用コーヒー」の方が飲みたくなりませんか?
そう、単なるネーミングより、
語りかけ口調だったり、シーンを限定される方がそそられるのが人の世の常です。
あ、おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
語りかけ口調の商品名って意外とあるんですよ。
「ごはんですよ」
「お~い、お茶」
「甘栗むいちゃいました」
などがそうですね。
普通に
「海苔の佃煮」
「煎茶」
「甘栗」と書くよりも、相当、お客さんの心に響きます。
さらに、有名な話。
アサヒWANDAが、「朝専用缶コーヒー」と名乗りだしたのは2010年のこと。
これによって「あ、朝に飲めばいいんだ」とシーンが伝わりやすくなり、売上が4倍になったそうです。
こうやって、お客様に語りかける。
シーンを想像しやすくなるって大事なことですね。
さて、パケマツにこんな商品のリニューアル依頼がありました。
「焼肉のたれ」
しかも、寒色の青!
食欲減退色だけで作られたパッケージ!
これがこのようにリニューアルしました。
「今夜は焼肉じゃ」
まず、語りかける口調のネーミング。
これによってお客さんの心に響きやすい。
さらに「今夜は」ということで、シーンを想像しやすくなるんですね。
もちろん、食欲増進色の色目を使ってます。
更には、一本入りの化粧箱も作りました。
2本入りの贈答ケースはあったのですが、わかめのパッケージのようでしたので、リニューアル!
こうなりました。
パッケージリニューアルのお陰様で売上は6倍になっている模様。
その様子は徳島新聞で紹介されておりました。
(2016年の記事)
「語りかけ口調」
「シーンを想像する」
「食欲増進色」
このような工夫で、今夜は焼肉じゃが生まれ変わってよかったです♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。