【伝統的なもの、よく知られているものの、パッケージリニューアルの注意点】
パッケージのリニューアルは大切ですね。
法律の改正で一括表示の内容や栄養成分表示、アレルギー表示などが義務になったり。
強制的なものもありますが、そうじゃなくても、商品自体の中身が変わったり、
あるいは時代によって、お客さんにアピールするポイントが変わったりします。
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
この間、パッケージをリニューアルする話を受けました。
その商品は、その土地ではよく知らてているもの。
このような伝統的なもの、よく知られているものの、パッケージリニューアルの時は注意点があります。
それは
「その商品らしさを残さないといけない」というもの。
だって、お客さんはパッケージを目印に商品を買いに来るから、
パッケージに「らしさ」を残さないといけないんですよね。
お客さんが、見つけられなくなるから。
例えば、牛乳石鹸 赤箱という商品がありますね。
みんな、よく知ってますね。
あなたも、見たことありますね。
ブランドになってる石鹸です。
お客様はこの真っ赤なパッケージを目印に商品を買いに来ます。
ところが、例えばですよ、例えばですよ。
突然、真っ黒のパッケージになったとしましょう。
どんなことが起こるでしょうか?
おそらく、お客さんは目の前に「牛乳石鹸」と書いた真っ黒なパッケージがあったとしても
「あれ?牛乳石鹸ないわねー」と、気づかずに通り過ぎて行ってしまいます。
そうなんです。
パッケージはブランド要素なので、売れている商品、ブランド化された商品は、リニューアル時に注意が必要なんですね。
逆に売れてない商品、ブランド化されてない商品なら。
全くネーミングも変えて、パッケージも変えて、
新しい商品として売り出すことで、お客さんに新たに訴求できるようになる!
今日のまとめ
パッケージリニューアルするときに
1)売れている商品なら → その商品らしさは残す
2)売れていない商品なら → まるっきりネーミングもパッケージも変えちゃう
ご参考になれば幸いです♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。