【顧客の欲しいものは何だ?】~顧客は独りじゃない。一般消費者と、その前にバイヤーさん~
せっかく商品を生み出しても
売れなかったら意味がない。
いや、そもそも
売り場にすら置いてもらえなかったら
チャンスすらない。
この状況って、一体どうしていったらいいのだろうか?
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
冒頭の話は、よくある話なんです。
例えば、とある食品会社が、
新しいお土産の商品を作ったとします。
「これは美味しいし、絶対に売れる!」
そう思って、お土産屋さんにプレゼンに行く。
「これって、めっちゃ美味しいんですよ!」
すると、、、
「それは売れないと思うよ」とか
「うちじゃ、その系統の商品は間に合ってる」とか
「置くスペースがない」とか言われてしまって、
お土産物売り場に置いてももらえない。
うーーーん、こまったもんです。
チャンスすら貰えないとは(泣)
でも、諦めないで。
「顧客は誰?」と視点を変えてみましょう。
「うん?そりゃ、一般消費者でしょう」
こう思った方は、半分は当たりです。
でも、それだけじゃないですよね?
そう、顧客は他にもいます。
ずばり!
「お土産物屋さんの担当者」です!
(いわゆるバイヤーさん)
ええぇぇーーーっと思われても仕方ないでが、
これって重要なポイントです。
一般消費者の前に、バイヤーの壁がある!
そして、バイヤーさんは求めているものが明確です。
バイヤーさんが欲しいのは美味しさじゃない。
売れる商品です。
それによって、お店の売上が上がったらいいんです。
ここに「ズレ」が発生するんですね。
「美味しさ」じゃなくって、
「売れる商品」が欲しいんです。
例えば、徳島の夏時期になると、
バイヤーさんが欲しくなる
「売れる」香りにする商品って何でしょうね??
そうです!
阿波踊り!
この賑やかさがバイヤーさんも欲しいのではないでしょうか?
ハレルヤさんでは「詰10」という
金長まんじゅう5個と金長ゴールド5個の詰め合わせ商品をこのパッケージで販売しておりました。
それをこの阿波踊りバージョンに変えることで
売上前年度4000個のところ、
2018年は7000個売れたとか。
日乃出本店さんのぶどう饅頭!
こちらも2000個の販売計画で、
3000個売れたとか!
大きな実績を残しました!
一般消費者の欲しいもの。
その前に、バイヤーの欲しいもの。
ここを見極めて、パッケージ開発しないと行けませんね♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。