【不毛な年始挨拶回りからのおさらば】~大丸本舗さんのお年賀飴~
営業マンの年始恒例の虚しい作業。
それは「年始挨拶」。
ボクも営業マン時代にはよくやってました。
「あけましておめでとうございます!
いやー、年末年始どうされていましたか?」って。
いやいや、担当者と会えるんだったら、まだいいんです。
問題は担当者が居なかった時。
「年始挨拶にきたぞ」って証拠に
「年始挨拶」ってハンコを押した名刺を置いて帰るようにしてました。
これでミッションコンプリートってわけです。
実際には年始回りは通常の2~3倍のペースで
お客さんを回って行かないと行けない。
そうなったら思いますよね。
「できたら、担当者さん、不在であってくれーーー」
不在なら、名刺を置いて帰れますから。
滞在時間は20秒くらいで済みます。
担当者がいて、席に座ったら少なくとも10分はロスです!
とにかく、不在の会社に名刺を置いて帰る。
これって「年始挨拶」の目的すり替わってないですか?
「普段の感謝を伝える年始挨拶」から
「名刺を置いて帰る」に目的がすり替わってます。
うーーーん、問題だな。
この問題を少しだけ解決するアイテムがあります。
お年賀飴(大丸本舗さんの商品)
中身は飴なんですけど、
もうこの商品は飴じゃない!
ケース裏面に名刺をセット出来ます。
まず、「訪問したぞ」ってすり替わった目的は果たせます。
パッケージを開けると、年賀の挨拶。
さらにパッケージを開けると、
飴ちゃんが入っています。
今年の猪がらの飴や、招き猫、大吉などの飴で楽しいい。
そして、、、おや?
なにやら「五縁玉」なるものが入っているぞ?!
解説を読んでみると
「鎌倉五名水のひとつ、銭洗弁天宇賀福神社の「銭洗水」にて洗った五縁玉です。お財布等に入れてお持ち下さい。」
なるほどねー。
ご利益ありそうな五縁玉が入ってる。
単なる名刺だと、捨てられて終わりかも知れません。
でも、これって実際のお金なので、捨てることはありません。
実際にパケマツのクライアントで
「これ、一年間財布に入れて持ち歩いているんですよ」
と言ってくれる方もいらっしゃいます。
これだけインパクトを残したら
「新年挨拶」の意味も良くなるんじゃないでしょうか?
たんなる飴だとこうは行きません。
パッケージを変えて、「お年賀飴」にしてるから、意味があるんですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。