パッケージと会話する人たち ~会話って人とだけするもんじゃないですよね~
おはようございます。
お盆2日目の松浦 陽司です。
昨夜は阿波踊りに行きました!
テレビを観ながら喋る人っていますよね。
「おいおい、そりゃないだろう!」
「今のはよかった!」
あれって、その番組に対して、本当に愛情を持っているんですよね。
こう考えると、会話って人とだけするものではないです。
お客さんが「パッケージと会話」をしてくれれば、
その商品に対してのすごい愛情表現だと思います。
そのためにはストーリーも重要です。
瓢月堂(大阪)の「大阪いちごドルチェ」には思わず笑っちゃいました。
大阪いちごドルチェって、いったいどういうこと?
大阪っていちごの産地やったっけ?
ドルチェも違うよなぁ~。
そんな風に思っていると、・・・・
パッケージに会話風に書いてあります。
「なんで大阪やのにいちごやのん?」
「なんで大阪やのにドルチェなん?」
そして、答えは蓋の裏にあるそうです。
空けてみるとこんな感じ。
会話は更に続きます。
Q.なんで大阪でいちごやのん?
A.「一期一会」って言葉あるやん。
大阪人って、あのコトバめっちゃ好きやねんて。
だから大阪人って気さくやねん。
Q.え、それ、ほんま?
A.いやまぁ、それはおいといて、
このお菓子で笑いが生まれたら最高やん!
「一期一会」と「苺いち笑」。
どう?!うまいやろ~!
Q.・・・・・・(汗)
A.ドルチェってイタリア弁やねんで。
ほら、イタリア弁と大阪弁って似てるやん?
通天閣もどことなくエッフェル塔に似てるし。
え?あれフランス?
まぁええか。
なんかおしゃれっぽいやろ。
大阪人のセンスがキラリやで。
Q.・・・・・・・(あきれる)
思わず、
「うそーん!大阪もドルチェも関係ないやん!」と突っ込みたくなりませんか?
(私だけですかね?)
こうやって、お客さんとパッケージが会話体験して、思わず買ってしまうのです。
(私は買ってしまいましたから(笑))
私と「いちごドルチェ」との出会いはエクスマセミナーという場所でした。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-10953992912.html
エクスペリエンスマーケティング(エクスマ)を主催する藤村正宏さんがパッケージデザインに関りました。
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10933051135.html
「パッケージと会話をする」という体験を与えてくれているんですね。
こういったパッケージシナリオも面白いですね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。