小さい市場はライバルも少ない ~メグミルクのブルーオーシャン戦略?~
「少数派の方を常に選びます」という天邪鬼(あまのじゃく)な貴方へ。
おはようございます。
昨日は、フィオレ社会保険労務士事務所の杉本典子さんを迎えて、就業規則作成に取り組んだ松浦 陽司です。
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人の行く裏に道ありの花の山
花見の時は人が大勢いくより所よりも、
人があまり行かない裏山にこそ美しい花の山があったりするものです。
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昨日は牛乳のパッケージを題材にして、
理解されやすいパッケージ、好感のもてるパッケージにしようというお話でした。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11013232288.html
牛乳のパッケージで、白、青が圧倒的多数派です。
この中で異彩を放つのが、雪印 メグミルク!
なんと!真っ赤なパッケージ!
昨日のデータですと、牛乳は赤いパッケージの方が分が悪いです。
Q.赤いパッケージの牛乳と青いパッケージの牛乳と、どちらを買う?
A.
赤いパッケージ…26.0%
青いパッケージ…74.0%
でも、よく考えてください。
貴方がよく行くスーパーの牛乳の陳列棚を。
青いパッケージの牛乳だらけじゃないですか?
例え、74%の人が青いパッケージの牛乳を買っても、
そこに10種類の青いパッケージの牛乳が並んでいたら、
自社の選ばれる可能性は7.4%ですよ。
でも、赤いパッケージの牛乳が1種類しかないのであれば、
26%の人が、メグミルクを買うということです。
こうなると、
赤いパッケージ…26%
青いパッケージ…7.6% ですよ。
一気に逆転です。
まぁ、これは私が極端な数字を入れてみましたが、
多数派の裏道を探っても面白いのではないかと言う事例です。
貴方も人の裏道を行くパッケージシナリオ(戦略)を考えてみては如何でしょう?
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ひょっとしたら、パッケージシナリオで赤くしたのではなく、
単に食中毒問題のイメージをぬぐい去るために、
全く別のパッケージにしなければならなかったのかも知れません。
食中毒前のパッケージはやはり、青でした。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。