【レジ袋のリニューアルでプレスリリース】~環境問題に取り組んで企業イメージアップ~
企業として環境問題に取り組むことはとっても大切。
そして、その取り組みを紹介することで
「ああ、この会社は環境問題に取り組んでいるのか」
と、メディアに取り上げてもらったりすることもある。
「社会的責任を果たしている素晴らしい企業だ」
と、企業イメージが上がることがありますね。
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
「プラは悪」
そんな風にとっても、プラスティックパッケージが嫌われています。
その代表格は「レジ袋」です。
このレジ袋を使って、冒頭に書いたような
「企業イメージの向上」や
「メディア露出」につなげることを考えてみませんか?
はい!
では何故、レジ袋が「やっかいだ」と言われているのでしょう?
理由が大きく2つ!
1 石油製品だから環境に悪い
2 土にも水にも還らないから環境に悪い
確かにそうですね。
じゃあ、日本はどうやって対応していっているんでしょう?
聞きなれない言葉かも知れませんが、
「バイオマスレジ袋」というのがあります。
この、バイオマスって何だ?
これは、植物由来の素材から、レジ袋を作っちゃうこと。
現在では、とうもろこし、お芋、サトウキビなどから作れる技術があるんですよね。
しかも、普通のレジ袋のCO2(二酸化炭素)を、
焼却時に一方的に排出します。
ところが、バイオマスレジ袋は、もともと植物!
生育時にCO2を吸って酸素を生成するので、
焼却時にCO2を出してもチャラになります。
(※この考え方は「カーボンニュートラル」といいます)
「えーーー、それはすごい!でも、高いんじゃないの??」
はい、高いです(笑)
実際にはこのバイオマスを、普通のポリエチレンとブレンドして製造することが多いです。
バイオマス10%以上配合すると
「バイオマスレジ袋」として表記することができます。
そして、価格はノーマルレジ袋より10%くらい高くなります。
(あくまで、目安として)
バイオマスを20%配合すると、20%。
30%配合すると、30%高くなります。
バイオマス100%なら、約2倍の単価ですね。
大手企業などは、だいたい30%配合が多いです。
まずは、レジ袋に表記可能な10%から始めるのもいいかも知れません。
「当社のレジ袋をバイオマスに変えました」とプレスリリースするといいと思います。
新聞に載ったら、企業イメージアップにつながります。
10%のレジ袋代アップは、広告宣伝費として投資するコストとして考えるといいですね♪
<追記>
生分解性レジ袋のことも書こうと思ったのですが、ちょっと長くなっちゃったので、後日書きますね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。