【捨てるはずの箱が、なんとディスプレイケースに大変身】
輸送用資材は安ければ安いほどいい。
どうせ、お客さんの目に触れることはないんだから。
だから、デザインなんてなくてもいい。
輸送用中間箱なんて、白箱がいいんだ。
・・・って、本当ですか??
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
釣り糸のパッケージなど、比較的固い中身の商品を、
例えば10個とかまとめて店頭に送るときに使われる「中間箱」。
印刷が無く、白箱が使われることが多いです。
そりゃまあね、そうでしょう。
店頭に届くと、中身を出して陳列します。
だから、この箱は捨てちゃいますからね。
「だから、無地でいいんだよ」
なるほど!
それも分かります。
コストですから、安い方がいい。
でも、パッケージに秘められたもう一つの機能を考えてみてはいかがでしょう?
そう、「販売促進」です。
この白箱が、もし、ディスプレイとしてそのまま使えるなら?
店頭で強力な販売促進に繋がるのではないでしょうか?
例えば、ガムの中間箱。
これなんかは、最初っから
「中間箱ごと置いてね」って言わんばかりのデザインです。
もちろん、店頭でこんな風に置いてますよね。
だから、ちゃんと販売促進してくれるんです。
さらに、こんな工夫もいかがでしょうか?
じゃーん!
POPも付けちゃった!
蓋の部分を2つ折りにするだけの簡単な構造で、
たんなる輸送用の中間箱が、ディスプレイケースに大変身!
中間箱を見直すと、売上アップにつながるかも知れませんよ♪
どうせ「捨てる」ものだからって言ってたら、
売上を「捨てる」ことになるかも知れません♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。