お客様のために、お客様が面倒な商品をつくる???
「お客さんの手間を減らすことが、必ずお客さん満足を高める」と思っている貴方へ。
おはようございます。松浦 陽司です。
3連休のうち、2日ほど、凛だけが実家に外泊しました。
淋しかったぁ~。
☆☆☆
もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、
彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。
ヘンリーフォード
☆☆☆
「お客様満足は?」と考えると、ついつい「安くしよう」「楽にしよう」って思いますよね。
でも限界がありますよね。
牛丼業界ってどうなるんでしょう?
いつか100円に、そして50円になる日が来るのでしょうか?
家電なんて、便利になり過ぎて、使い勝手が分からない(笑)!
決して、「顧客の声=顧客満足向上」とは言えません。
先日は省力化で売れる事例として、カルピスウォーターとコーラの記事を書きました。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11024620412.html
今日は全く逆のお話。
お客さんに手間暇かけてもらって、売上を上げる事例。
先日、凛(3歳の娘)とスーパーで買い物をしていたら、「これが欲しい」と持ってきました。
それがこの「おえかきグミランド」です。
なんの気なしに買ったのですが、帰ってから「あぁ~」と思いました。
このグミ、なんと、手づくりしないといけないのです。
きちんと見ていれば、パッケージに、「作り方」なども書いてあります(笑)
キットに粉を出して、型を取り出し、水を混ぜて・・・
なんだかんだで20分くらいかかりました。
そして、綺麗なグミの出来上がり!
凛は自分で作ったグミの味を気に入り、満足そうに食べていました。
そして、「また買おうなぁ~」と言ってました(笑)
ただ食べるだけのグミでなく、作ることによって得られる達成感!
それが凛にとって良かったのでしょう。
(お父さんは手間で大変ですが)
コーラやカルピスウォーターは、手間を減らすことで売上をあげました。
おえかきグミは、手間を増やすことで「体験」を生んで売上をあげました。
貴方の商品で、一手間増やすことを考えて、そこで得られる体験をパッケージでPRしては如何でしょう?
体験型は強いですよ。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。