ネーミングも、数値的権威も、体験の販売も、ばっちりのパッケージシナリオ
「商品の成分表示だけしてればいい」と思っている貴方へ
おはようございます。松浦 陽司です。
昨日も飲みに行ってしまいました(笑)
朝は、しじみのお味噌汁なんていいですねぇ。
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しじみに含まれる「オルミチン」というアミノ酸が酔いに効く。
日本人の昔からの知恵ですね。
☆☆☆
今日は単に感心している商品を紹介します。
永谷園 しじみ70個分のちから
2009年9月に発売すると品切れ店が続出!
10月中旬から1カ月半は同社でも異例の販売休止とし、供給量を3倍に増やした。
大ヒット商品です!
まず、ネーミングが素晴らしいですねぇ。
きっちりと数字のマジックが効くようになってます。
この商品では、「しじみ70個分」です。
数字をパッケージで訴えることで売上は変わります!
※ネーミングで売上が変わる事例はこちら
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-10992792927.html
※数字を出すことで売上が上がる事例はこちら
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11001999849.html
さらに素晴らしいのは、体験を売っているところです。
「お酒好きのお父さんに、おもいやりのみそ汁」とパッケージに書いてあります。
そうです。
これを見て主婦や娘が「お父さんのために・・・」というお父さん孝行体験をイメージさせます。
泣かせるシナリオですね!
ちなみに、こちらは主婦などの「料理を作ってあげる」層がターゲットと思います。
こちらは、きっと食器を洗うのも面倒な男性がメインターゲットだと思います。
だからパッケージに、「ビールジョッキ」のイラストも入れて、さらに分かりやすくしています。
いや~。
永谷園さんは泣かせますね。
貴方の会社に数字を出すこと、ネーミングを変えること、体験を売ることで、売上が変わる商品があるかも知れません。
伝わらなければ、ないのと同じ。
パッケージで価値を伝えていきましょう!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。