【今から25年も前から宅配の再配送問題に立ち向かったファンケルのポストイン届けパッケージ】
「ビジネスの原点」って何だろう?
それはきっと、「不の解消」に違いない!
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
2019年4月25日(木)
日創研経営研究会全国大会ーーー!
2000名を超える経営者が
全国各地から、パシフィコ横浜に集まりました。
テーマは「挑戦~未来を切り開く~」
最初の基調講演は
ファンケルの創業者である池森賢二氏!
池森氏は語ります。
「ファンケルのビジネスの原点は“不の解消”である」と。
不安→安心
不満→満足
不快→快適
不便→便利
を変えるために、仕事をしているのだと。
さて、ここから
「誰も心に残っていないだろうけど、
松浦が池森社長から大感銘を受けたお話」です。
それは、商品の輸送パッケージ!
「ポストインお届け」
輸送パッケージを薄く、
ポストに投函できるサイズ
縦17.5cm×横22.5cm×高さ2.5cm
に設定!
ゆうパックで送ることで、
ポストにそのまま投函してもらう仕組みです。
これって、めっちゃ「不」を解消してます。
宅配屋さんの「再配送」と言う「不」はもちろん!
顧客の「不」も解決してますね。
例えば
「サインめんどくさい」
「えぇ、電話して再配送してもらわないといけないの?」
「人と会いたくない」
「今、パジャマだから出ていくの嫌なのに(汗)」
「ぐちゃぐちゃの部屋の中を宅配屋さんに見られるのはイヤーーー」
という「不」!
こういったたくさんの「不」を解決するために
1994年に既に採用!
おおっ、今から25年も前から
今、社会問題になっている宅配屋さんの再配送という「不」に立ち向かっていたのです。
ファンケルのパッケージマーケティング、すばらしい。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。