【野菜のエコパッケージ化】~日本とアメリカの売り場比較~
<カリフォルニアのスーパーマーケットの野菜売り場>
特に顕著なのが野菜のパッケージかも知れません。
先日、アービンズの松本英次社長のFacebookにこんな投稿がありました。
カリフォルニアのスーパーマーケットの画像です。
お気づきでしょうか?
殆どの野菜が、パッケージに包まれておりません。
<日本のスーパーマーケットの野菜売り場>
一般的にはこんな感じですよね。
多くの野菜は、パッケージに包まれております。
さて、今後の日本の野菜パッケージはどうなるのでしょうか?
大きくは2パターンあると思います。
1)エコ化が加速する
2)そのまま
<野菜パッケージのエコ化は進んでいくのか?>
1)エコ化が加速する場合を考えてみましょう。
世界の流れ的にはこれがあっているはずです。
先進諸国は裸野菜が主流ですね。
2)そのままの場合も考えられます。
食品の表示問題が更に厳しくなる中、
「あの情報も欲しい、アレルギーの情報も、栄養成分の情報も」になってくると
表示しないといけない!
そのためにはパッケージに包んでないといけないということなんです。
<「包む」(パッケージ)は日本人の「慎ましい心」を表している>
もうちょっと付けくわえると
「日本の国民性」が大きな影響を与えてます。
「包む」は象形文字で、「お母さんのお腹の中の赤ちゃん」を表します。
そう、商品を我が子を思うような愛おしい思いで包むのです。
日本人は奈良時代に「風呂敷」が生まれ、
その時から商品を裸のままで渡すことを失礼と捉える文化があります。
そう、「包む」は日本人の「慎ましい心」も表現しているのです。
<野菜のパッケージはどうなっていく?>
そうは言っても、エコ化の流れは止められにくいとは思います。
ボクもパッケージマーケッターとして、
定点観測しながら、見守っていきたいと思います。
アービンズの松本英次社長!
画像提供、ありがとうございました!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。