高級なオードトワレ パコ・ラバンヌが半額で売られる理由
「中身が大事!中身が!」と思っている貴方へ。
外見で損をすることもありますよ。
人は見た目が9割ですから。
おはようございます。松浦 陽司です。
昨日は経営研究会で西精工 西泰宏社長のお話に感動しました。
またそれは報告します。
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パッケージはブランドを構成する要素
本日のネタは岡野勝志先生から頂いてます。
有り難うございます。
オカノノート
http://www.proconcept.co.jp/blog/
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貴方がもし、愛する女性(あるいは男性)のために、高級なオードトワレをプレゼントしようとします。
高級なお店で、一所懸命に選びます。
そして、一つのビンを指さし、
「ああ!この香りだ!これをください」と決定します。
すると店員が、「かしこまりました」といい、
そのビンを持ちあげたかと思うと、
ケースにも入れ直すことなく、いきなりスーパーのレジ袋にビンを入れました!
さぁ!貴方はどうする??
①怒り狂う
②「ちゃんとラッピングをして」と言う
③そのまますごすごと帰る
・・・まさか、③そのまますごすごと帰る人はいないでしょうね?
でも、考えてみてください、中身は一緒ですよ。
すごく香りのいいオードトワレです。
なんでそのまま買って帰らないんでしょう?
それは、貴方が買っていたのはオードトワレではないからです。
パコ・ラバンヌというブランドを買っているのです。
そして、そのブランドを受け取った愛する女性(あるいは男性)が喜ぶ姿を見たいのです。
だから、パッケージもブランドづくりの大切な要素になります。
変な話ですが、このようなブランド品が売られる時に、
「箱がないので半額」ということがあるんです。
「オードトワレの良い香りという要素」はあまり重要視しないのです。
「ブランド価値」や、あるいは「あの人に喜んでもらえる」ということを重要視するのです。
企業のブランド戦略に、パッケージも大切ですね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。