【さとの雪さんのV字回復の軌跡】~食品の価値は美味しさだけではない~
<さとの雪食品 売上高100億円突破>
徳島の誇るお豆腐屋さん
さとの雪さんが徳島新聞で大きく取り上げられていました!
2018年度の売上高が100億円を突破したそうです。
すごい!
<豆腐の価値は美味しさだけなのか?>
豆腐業界のみならず、
食べ物をやってるところは
「御社の豆腐の特徴は?」って聞かれて
「美味しさです」と答える人は多いんです。
でも、これじゃ、なかなか他社と差別化ができないんです。
「美味しい」がもはや、標準装備で、当たり前になっちゃってる。
それじゃ、さとの雪さんはどんな風にして売り上げを伸ばしてきたのか??
それは美味しさ以外の価値!
「機能性」を重視していることです。
<さとの雪さんの差別化戦略>
ボクが一番すごいなと思うのが「冷六」の豆腐です。
豆腐をよく見てみると、、、
おお、とうふを波型にカットしているんです!
まず、カットしているので「カット要らず」
そして、このカットが波型なので表面積が広くなって「醤油がからみやすい」のです!
きちんと、パッケージでこのことは伝えてます。
お鍋の画像を使って、シーンも伝えてますよね!
<夏は「冷六」、冬は「鍋八」で売上アップ>
こちらの豆腐は夏冬で商品が切り替わります。
夏は「冷六」
冬は「鍋八」
ちなみに、鍋八は「味がよくからむ」が特徴ですね。
どちらの商品もよく売れていると聞いていたのですが、
徳島新聞を見て、改めて「すごい」と感じざるを得ませんでした。
2010年度から続く業績のV字回復を支えているのです。
<他社との違いを生み出すには?>
さとの雪さんの冷六、鍋八は「波型カット」で
「美味しさ」以外の価値を打ち出してきました。
お客様の声をよく聴いているのでしょうね。
さすがです!
さとの雪食品
https://www.satonoyuki.co.jp/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。