【パッケージはモノ言わぬセールスマン ~広告媒体としての、いいちこパーソン~】
【パッケージはモノ言わぬセールスマン ~広告媒体としての、いいちこパーソン~】
「パッケージはゴミ!捨てやすくするのが一番!」とだけ思っている貴方へ。
もちろん、正解です。
でも、逆の考え方もありますよ。
こんにちは。松浦 陽司です。
今朝は凛が早起きだったので、こんな時間になりました。
☆☆☆
絶対に捨てられないパッケージ
いいちこフラスコ (三和酒類)
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11111863062.html
☆☆☆
先ほどの商品は、「捨てるのに勇気がいる」というコンセプトで開発されました。
事実、飲み終わっても捨てる人はほとんどいないそうです。
つまり、いつまでも家で、テーブルの上で、「いいちこ、いいちこ」とアピールしてくれているんですね。
なんと!私の親戚である和泉智子さんは
「焼酎は飲めないけど、パッケージが欲しい」で購入したそうです。
そんなニーズも生みますね。
この三和酒類さんの他の商品でもこんなのがあります。
いいちこパーソン
こちらのコンセプトは「広告媒体としてのパッケージ」です。
こちらも美しいパッケージですね。
なんとこのボトルが完成するまでに2年かかっているそうです。
写真では分かりにくいですが、
表が凸、裏が凹の形状をしています。
キャップはアルミがいい。
まったく、大量生産に向かないんです。
つまり、ガラス会社は「やりたくない」パッケージだったんです。
でも、三和酒類さんの熱い思いで、なんとかやり遂げたんですね。
5年後、某フレグランス(香水)会社がパクって殆ど同じパッケージの商品を開発したとか(笑)
こういった「広告媒体」コンセプト商品を、貴方の会社でも1つ創ってみては如何でしょう?
そんなに売れる必要はないのです。
ただし、絶大なブランド形成、企業イメージアップ、広告媒体になること間違いなしです。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。