【伝わりやすいネーミングで大ヒット ~おーいお茶 伊藤園~】
【伝わりやすいネーミングで大ヒット ~おーいお茶 伊藤園~】
「商品の良さなんて自然に伝わるんだよ」と思っている貴方へ。
買ってもらわないと伝わらないより、買ってもらう前から伝わる方がいいですよね。
おはようございます。
パッケージの工夫ひとつで、売上が変わると確信する松浦 陽司です。
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ネーミングでストーリーを伝えよう。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11087689882.html
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「缶入り煎茶」って商品をご存知ですか??
知らないでしょうね。
では、「おーいお茶」という商品をご存知でしょうか?
もう、日本全国で1億人くらいがご存知でしょう!
実は、「缶入り煎茶」は実は「おーいお茶」の昔の名前です。
でも、「缶入り煎茶」の時にはお客さんからクレームがあったそうです。
「煎茶って、なんて読むんだ??」
正直言って、こんな低レベルな質問を伊藤園は想定していませんでした。
「まえちゃって読むんですか?」という問い合わせもあったそうです。
当たり前と思うことでも、やっぱり伝わらないと意味がないんです。
伝わらないと、ないのと同じです。
そこで、よりお客さんに伝わりやすいように「おーいお茶」とネーミングとパッケージを変更しました。
するとどうなったかというと、この通りです。
2011年12月に累計200億本を突破しました!
すばらしい勢いです。
なんでこんなに伸びたのか?
やっぱり「伝わったかどうか」です。
「煎茶」では読むのも困難でした。
伝わる以前の問題。
「おーいお茶」なら、「お茶」であることは伝わります。
秀逸なのは「おーい」ですね。
お客さんに呼びかけるような、思わず振り返りたくなるような。
そんなネーミングが素晴らしいなと思います。
もし、私が今後のプロデュースをさせて頂けるなら、
復刻版「缶入り煎茶」を出したいなと思います。
やっぱり、伊藤園さんとしては、「お茶文化発展」に寄与したいものと思います。
日本の伝統をより深く、より広く、浸透するために、
「煎茶」くらい、1億人が読めなくてどうするんですか?
次の段階として、お茶文化の創造、発展のために、尽力されてみてはいかがでしょう?
200億本を超えた今ならできると思います。
今日のネタは、先日、ラジオでお世話になった、曽谷浩隆さんから教えて頂きました!
有り難うございます。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11165737205.html
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。